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オルカン投資の疑問|新興国株式を組み込むべき理由と注意点

投資

全世界株式(オルカン)って結局、新興国も含めた方がいいの?」
そんな疑問を抱える初心者投資家は少なくありません。先進国に比べてリスクも高そうで、本当にリターンが見込めるのか…不安になりますよね。

この記事では、新興国株式をオルカンに組み込むべき理由とそのリスク、注意点まで徹底的に解説します。
自分のリスク許容度に合った投資判断をするための「判断基準」が手に入ります。

◆ この記事でわかること

  • オルカンに含まれる新興国株式の基本構成
  • 新興国株式の魅力とリスクを具体的に把握
  • 分散投資の中で新興国が果たす役割
  • 初心者が気をつけるべき落とし穴
  • 自分に合った投資方針の考え方

目次

第1章:オルカンとは?全世界株式の概要

1-1 オルカンの基本構成と魅力

「オルカンって何?」と聞かれたとき、即答できる人はまだ少数派かもしれません。全世界株式インデックスである「オルカン」は、近年つみたてNISAでも人気急上昇の投資先です。

本章では、初心者が抱きがちな疑問「オルカンってどんな商品?」「どこに投資しているの?」という悩みを解消します。

1-2 投資対象の内訳と地域分散

まず大前提として、オルカンは世界中の株式市場に分散投資できる商品であり、たった1本で約50カ国以上の企業に投資ができます。米国を中心に、日本、欧州、新興国まで幅広くカバー。

【オルカンの基本構成】

  • ・先進国株式:約75%
  • ・新興国株式:約15%
  • ・日本株式:約10%

たとえば米国S&P500は米国企業だけに集中していますが、オルカンはそれを補完するように世界中へ広く分散しています。

さらに、地域ごとにリバランス(比率調整)も自動で行われるため、個人投資家が管理しなくても、世界経済の動きに合わせて最適化されたポートフォリオが保たれます。

1-3 初心者にこそオルカンをおすすめする理由

この点が特に初心者にやさしく、投資判断の手間を大きく減らしてくれます。どの国の景気がどうか、通貨リスクはどうか…といった細かい判断を自分で行う必要がないのです。

私は2023年からオルカンに積立投資をしていますが、初心者時代に感じた「どこに投資すればいいかわからない」という不安を、一本で解決してくれたのがオルカンでした。

また、eMAXIS Slimシリーズを通じて手数料も抑えられており、コストパフォーマンスの面でも非常に優秀です。

結論として、分散・自動・手軽という3拍子が揃った投資信託がオルカン。これから投資を始めるなら、まずはこの1本から始めるのも大いにアリです。

第2章:新興国株式の特徴とは?

2-1 高成長の可能性とボラティリティ

「新興国って成長は期待できそうだけど、リスクが大きそう…」そう感じたことはありませんか?実際、新興国株式が注目されるのは、その将来性の高さにあります。特に人口増加中のインドや経済発展が続く東南アジアなどは、これからの経済を担う存在として投資家から期待されています。

しかし、当然リターンの裏にはハイリスク・ハイリターンの側面があります。市場が未成熟な分、株価の振れ幅(ボラティリティ)は大きく、先進国株と比較して値動きに振り回されやすいという特徴があります。

2-2 為替リスクと市場の不透明性

新興国株式投資でもう一つ大きな注意点は為替変動の影響です。現地通貨ベースで上がっても、日本円換算では逆に目減りしているケースもあるため、通貨の動きにも目を向ける必要があります。

また、新興国市場は情報の開示水準が低く、政治的に不安定な地域もあります。企業のガバナンスが弱かったり、突然の規制変更があるといったケースもあり、投資判断を難しくする要因です。

2-3 先進国株との相関と分散効果

それでも新興国株に投資する理由があるとすれば、それは「値動きが先進国株と異なる」という特性です。これにより、分散効果が期待できるのです。

たとえば米国が低迷しているときでも、新興国の経済成長が牽引してポートフォリオ全体を下支えする場面もあります。オルカンのように新興国をあらかじめ含んだファンドは、こうした動きを自然に取り込む構成になっています。

【新興国株の特徴まとめ】

  • ・高成長が期待されるが、値動きが激しい
  • ・為替や政治リスクが大きい
  • ・分散効果で先進国と異なる動きをする

これらを踏まえると、新興国株式はオルカンの中でも「攻め」の役割を担うパーツです。しっかりと特徴を理解し、焦らず積立を継続することで、長期的にリターンを享受できる可能性があります。次章では、なぜ新興国を組み込むべきか、その意義を掘り下げていきます。

第3章:なぜ新興国を含めるのか?

3-1 長期的な経済成長を取り込む

オルカンに新興国が含まれている最大の理由は、長期的な経済成長の恩恵を取り込むためです。人口増加が著しいインド、インフラ整備が進むアフリカ、テクノロジーの輸出国になりつつある東南アジアなど、これらの地域は今後数十年にわたり経済的な拡大が予測されています。

米国や欧州などの先進国が成熟市場である一方で、新興国は「これから伸びる市場」として、ポートフォリオに活力を与える存在となります。

3-2 リスク分散としての機能

新興国はリスクが高いと言われることが多いですが、実は分散投資の観点から重要な役割を果たしています。先進国株式と異なる値動きをする新興国株式を組み入れることで、市場全体の変動リスクを下げることが可能になります。

これは「相関性の低さ」が鍵になります。異なる経済サイクルにある地域を混ぜることで、ある地域が不調でも他の地域でカバーできるのです。

3-3 世界経済におけるシェアの変化

今や世界経済の勢力図は変わりつつあります。かつては米国・欧州が圧倒的なシェアを誇っていたものの、近年は新興国が急速に台頭してきています。特にBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)の経済成長は顕著です。

【吹き出し:実感例】
「正直、昔はアメリカと日本が世界の中心だと思っていた。でも最近のニュースを見ると、インドや東南アジアの成長スピードは本当にすごい。」

オルカンはこうした世界経済の重心シフトを反映して、新興国の比率も含めた設計になっています。将来的に新興国が世界経済の牽引役になる可能性を見越して、早い段階から取り込んでおくことが重要です。

つまり、新興国株式は「今」だけでなく「これから」を見据えた長期戦略の一部として、オルカン内で重要なポジションを占めているのです。次章では、こうした新興国投資に伴うリスクとその対策について見ていきましょう。

第4章:注意すべきリスクと対策

4-1 政治・規制リスクへの備え

新興国投資には政治的な不安定さや突然の規制変更といったリスクが伴います。例えば、中国政府の突然のIT規制や、トルコの金融政策変更など、予測困難な出来事が株価に大きく影響することがあります。

このような事態に備えるには、「地域を分散して投資する」のが基本です。オルカンでは一国集中のリスクが薄まっているため、ある程度の安心感があります。

4-2 経済変動と相場の急落

新興国市場は先進国と比べてボラティリティ(値動きの大きさ)が高く、景気後退や通貨危機などで急激な下落が起こる可能性があります。

以下の表は、過去の主な新興国市場の急落例です。

出来事 市場の下落率
1997年 アジア通貨危機 30〜60%
2008年 リーマンショック 最大70%

こうした下落リスクを前提にしたうえで、長期的な視点を持ってコツコツ積立てる姿勢が大切です。

4-3 新興国ETF・ファンドの選び方

リスクを抑えた投資をするためには、商品選びも重要です。信頼性のある運用会社が提供するインデックス型ファンドを選ぶことで、過剰な手数料やアクティブ運用リスクを回避できます。

【おすすめの選定基準】
・運用コスト(信託報酬)は0.2%以下が目安
・eMAXIS Slimシリーズなど実績あるシリーズ
・純資産総額が十分にあるか

また、「新興国100%」ではなくオルカンのような分散型を選ぶことで、初心者でも安心して投資できる土台を作ることができます。

次章では、こうしたリスクと向き合いながら、どうやってオルカンを自分の資産形成に活かしていくかを考えていきましょう。

第5章:オルカンに投資する際の考え方

5-1 成長を信じて積立するマインド

オルカンに投資する際に最も重要な考え方は、「世界経済は長期的に成長する」という前提を信じることです。短期的には市場が上下しても、人口増加や技術進歩などによって全体としては成長し続けてきました。

オルカンは世界中の成長を少しずつ取り込む仕組みです。自分で銘柄を選ばずとも、分散された成長力を自動で享受できるのが最大のメリットです。

過去のデータを見ても、世界株式は長期で見れば上昇傾向にあります。たとえリーマンショックやコロナショックのような下落があっても、数年後には回復してきたという事実があります。

5-2 他資産とのバランスを取る

投資は一極集中よりも、リスク分散が鉄則。オルカンだけで完結する人もいますが、生活防衛資金や債券とのバランスも大切です。

たとえば、「オルカン8割+現金2割」や、「オルカン6割+債券4割」など、生活スタイルに応じてバランスを調整しましょう。

「不安な時に売ってしまいそう…」という方は、リスク資産の割合を少し下げるのも立派な戦略です。

5-3 自分のリスク許容度を見極める

投資において最も大切なのは、自分自身を知ることです。「いくらまでなら損しても平気か?」という感覚を知ることは、売却の衝動を防ぐうえで極めて重要です。

以下の表では、年代別のリスク許容度の一例をまとめています。

年齢層 リスク資産比率 投資スタイル
20〜30代 70〜90% 高リスク・高リターン型
40〜50代 50〜70% バランス型
60代〜 30〜50% 安定志向・守り重視

自分の性格・家計状況・将来設計を踏まえて、無理のない範囲で投資配分を考えましょう。

まとめ|新興国との向き合い方

全世界株式インデックス、いわゆる「オルカン」における新興国株式の位置づけは、初心者にとって難しく感じることもあるかもしれません。高成長と高リスクを併せ持つ新興国株式は、たしかに値動きが大きく、不安定な場面もあります。

しかし、そのぶん大きな可能性を秘めた市場であり、適切な分散を通じて、ポートフォリオにおけるリスクヘッジやリターンの押し上げ効果が期待できます。

この記事では、新興国を含める意義、リスクとその対策、そして実際の投資における心構えまで幅広く解説しました。

重要なのは、過度な期待も過度な不安も持たずに「続けられる形」で投資を設計することです。オルカンのような投資信託は、手間を最小限に抑えつつ、世界経済の成長を自動的に取り込める優れた選択肢です。

また、新興国の成長性を信じるマインドは、あなたの資産運用を一段階上の視野へと導いてくれます。

これから投資を始める方も、すでに積立中の方も、「なぜこの商品を選ぶのか」「どこに未来を託すのか」を一度振り返ってみてください。

今日の一歩が、10年後の大きな安心に変わるかもしれません。

あなたは、どんな未来に投資したいですか?

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