毎月5万円、コツコツ積み立てています。
そう話すと、たいていの人は「すごいね」「よく続くね」と言ってくれる。でも、投資って「すごい人」がやるものじゃない。習慣にすれば、意外と淡々と続いてしまうものなんだ。
ただ、始めた人のうち何割が、1年後も続けているだろうか?
きっかけは「将来の不安」だった。
僕が積立投資を始めたのは、「老後2000万円問題」が話題になったころ。ニュースやSNSで頻繁に取り上げられ、不安になって証券口座を開いた。右も左もわからず、とにかく「人気の投資信託」を買ってみた。
最初の数ヶ月は毎月5万円、自動で引き落としされていくのを眺めるだけ。「これでいいのか…?」という不安がずっとつきまとっていた。
実際、その頃に投資を始めた知人は、半年も経たずにやめてしまった。
やめた人と、続いた人の違い。
やめた人 | 続けた人 |
---|---|
結果をすぐ求めすぎる | 長期視点で見る |
元本割れに過敏に反応 | 増減に一喜一憂しない |
目的が曖昧 | 目的が明確 |
つまり、「感情で投資する人」と「仕組みで投資する人」の差なんだ。
僕自身、危なかった時期もあった。
2022年の後半、米国株は大きく下落。eMAXIS Slimの評価額は毎日のように減り、SNSでは不安の声があふれていた。
でも、そこで踏みとどまれたのは、「未来のお金の使い道」が明確だったからだ。
「35歳でレクサスNXを買いたい」
「将来、子どもにお金で困らせたくない」
そんな想いが、僕の指を「積立解除」から遠ざけてくれた。
習慣化=投資が“自分の一部”になる。
気づけば、投資は「特別なこと」ではなくなった。
5万円を投資にまわすのは、家賃や電気代を払うのと同じ感覚。
「今日、5万円分の未来を買った。」
そう思えるようになってから、不思議と資産の増減にも動じなくなった。
もちろん、毎月5万円は安くない。収支の見直しや生活の地味な工夫が必要。でもその分、自分の人生に選択肢が増えるという実感がある。
やめるのは簡単。続けるのは戦略。
投資はマラソン。走りきるには、ペースと道選びがカギ。
続けるための3つの工夫:
- 目的を可視化(ノートやスマホで常に意識)
- 設定は一度決めたら触らない(悩む時間が減る)
- 評価額を見ない日を作る(習慣の一部に)
習慣は「気合」じゃなく「環境」でつくられる。
そして気づいたこと。
「続けている人」は、特別な能力があるわけじゃない。
ただ、“自分にとっての意味”を見失っていないだけだ。
5万円の積立が、10年で600万円。
それが“複利”で広がる未来を、僕は信じている。
あなたにとっての「投資の意味」は、何ですか?
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