ディズニーとサンリオ、どちらの株主優待をもらうのがおトクなのだろう。そんな疑問を持つ人が、いま増えています。2026年10月29日、オリエンタルランドは2027年3月期の経常利益を過去最高にする予想を発表しました。同じ時期に、サンリオの優待にも大きな注目が集まっています。どちらを選ぶかで、必要なお金も、もらえるものも変わってきます。
でも、株の話は難しそうで、どこから調べればいいのかわからないですよね。この記事では、ニュースで発表された数字をもとに、中学生にもわかる言葉で2社を比べます。必要なお金、優待をもらう条件、会社の成長のようすを、順番に見ていきましょう。これから投資を始めたい人にも、家族でテーマパークに行く予定がある人にも役立つ内容です。
先に、結論を少しだけお伝えします。少ないお金で始めたい人にはサンリオ、東京ディズニーリゾートの成長を応援したい人にはオリエンタルランドが候補になります。ただし、株価や優待の内容は、あとから変わることがあります。最後は必ず、会社の公式サイトで最新の情報を確認してください。なお、この記事は投資をすすめるものではなく、知識を深めるための読み物です。
- 優待を目当てに株を見るとき、最初に注目したい数字
- 100株と500株で、必要なお金がどれだけ変わるかのイメージ
- 優待をもらうための「いつまでに」「何株」の考え方
- 業績ニュースから会社の勢いを読み取るコツ
- 自分に合う会社を選んで、行動に移すためのヒント
目次
- 第1章:ディズニーとサンリオの株主優待が注目される理由
- 第2章:ディズニーとサンリオの株主優待を最低投資額で比べる
- 第3章:ディズニーとサンリオの株主優待をもらう条件の違い
- 第4章:ディズニーとサンリオの株主優待、業績から見る将来性
- 第5章:ディズニーとサンリオの株主優待を選ぶ時の判断ポイント
- まとめ:ディズニーとサンリオの株主優待は自分に合う方を選ぼう
第1章:ディズニーとサンリオの株主優待が注目される理由
画像引用元:Unsplash(Jakob Owens)
テーマパークが好きな人なら、「株を持つだけで、パークに行けるチケットがもらえる」と聞くとワクワクしますよね。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドと、サンリオピューロランドを持つサンリオは、優待がある会社として人気です。この章では、まず株主優待という仕組みの基本と、いま2社が話題になっている理由を、やさしく整理します。
株主優待とは何か、まず基本をおさえよう
株主優待とは、会社が「株を持ってくれてありがとう」という気持ちをこめて、株主におくるプレゼントのことです。商品券や食事券、会社のサービスの利用券など、内容は会社ごとにちがいます。テーマパークの会社なら、パークに入れるチケットが多いです。
株を買うと、あなたはその会社の持ち主のひとりになります。この持ち主のことを株主といいます。株主になると、会社が利益を出したときに配当金をもらえることがあります。さらに、優待まで用意している会社もあるのです。
ここで大切なのは、優待は「必ずもらえる約束」ではないという点です。会社の判断で、内容が変わったり、なくなったりすることがあります。だから、優待だけを目当てに買うのではなく、会社そのものが元気かどうかも、いっしょに見ておくことが大切です。
優待をもらうには、決まった日に株主名簿にのっている必要があります。この日を権利確定日といいます。オリエンタルランドもサンリオも、権利確定日は3月末と9月末の年2回です。まずは、次の表で言葉の意味を確認しておきましょう。
| 用語 | 意味 | 身近なたとえ |
|---|---|---|
| 株主 | 会社の株を持っている人 | 文化祭を応援するスポンサー |
| 配当金 | 利益の一部を株主に分けるお金 | 売り上げのおすそ分け |
| 株主優待 | 会社から株主へのプレゼント | お礼にもらえるチケット |
| 権利確定日 | 優待をもらう資格が決まる日 | 参加者名簿を締め切る日 |
オリエンタルランドが最高益予想を出した背景
2026年10月29日、オリエンタルランドは2027年3月期の業績予想を引き上げました。経常利益の予想は1,958億円で、前の期より15.4%増え、2期ぶりに過去最高を更新する計画です。経常利益とは、会社が本業やお金の運用などで、ふだんの活動から得た利益のことです。
その土台になったのが、2026年4月から9月までの中間期の成績です。売上高は3,487億円で、前の年の同じ時期より10.3%増えました。東京ディズニーシーの25周年イベントが人気となり、入園者数は6.9%増の1,310万人になりました。さらに、1人あたりの売上高も4.1%増の1万8,940円でした。
サンリオにも注目が集まる理由
サンリオも、勢いのある会社です。2027年3月期の第1四半期、つまり4月から6月の売上高は520億円で、前の年の同じ時期より20.7%増えました。営業利益は224億円で11.1%増、最終利益は155億円で9.3%増でした。国内でも海外でも、キャラクターの人気が続いていることが背景にあります。
優待の内容も、わかりやすいのが魅力です。100株以上を持つ株主には、サンリオピューロランドとハーモニーランドで使える共通優待券が、年に2枚おくられます。2026年10月30日の株価は1,254円だったので、100株を買うのに必要なお金は約13万円です。優待は電子化されていて、使うにはSanrio+への登録が必要です。
2社の共通点は、どちらも「行って楽しい場所」を持っていることです。優待をきっかけに家族でお出かけの計画を立てたり、友だちと予定を話し合ったりすると、株が少し身近に感じられます。もちろん、楽しいだけで決めるのではなく、数字もあわせて確かめる習慣をつけていきましょう。
それでは、ここまでの話を、身近な場面にあてはめて考えてみましょう。たとえば、お年玉をためたユウタさんという中学生がいたとします。ユウタさんの家は、年に何回かテーマパークに出かけます。「行くたびにチケット代がかかるなあ」と感じていたユウタさんは、優待の話を聞いて興味を持ちました。
でも、ユウタさんはすぐには買いませんでした。株は値下がりすることもあると知っていたからです。そこでまず、2つの会社のニュースを読み、必要なお金を調べ、家の人にも相談することにしました。この「買う前に調べる」という行動こそ、いちばん大事な第一歩です。
この章のまとめです。株主優待は、会社からの感謝のプレゼントです。オリエンタルランドは最高益の予想で、サンリオは売上の伸びが大きく、どちらも注目される理由がありました。次の章では、気になるお金の話、つまり最低投資額を、数字でくわしく比べていきます。
第2章:ディズニーとサンリオの株主優待を最低投資額で比べる
画像引用元:Unsplash(Adam Nowakowski)
優待を調べはじめると、いちばん気になるのは「結局、いくらあれば買えるの?」ということではないでしょうか。株は、ふつうのお店の買い物とちがって、買うときに大きなお金が動きます。この章では、2026年10月30日の株価をもとに、必要なお金の目安を表にして比べます。数字を見ながら、自分の予算で現実的に考えられるかどうか、確かめていきましょう。
100株を買うときに必要なお金
日本の株は、多くの場合100株を1セットとして売り買いします。この1セットのことを、単元といいます。そのため、株を買うときに最低限必要なお金は、株価に100をかけた金額になります。これを最低投資額といいます。
2026年10月30日の株価は、オリエンタルランドが3,438円、サンリオが1,254円でした。ですから、100株を買うのに必要なお金は、オリエンタルランドが約34万円、サンリオが約13万円です。最低投資額では、サンリオのほうが買いやすいという結果になります。
この2つの差は、約2.7倍です。お小遣いやお年玉だけで考えると、どちらも簡単に出せる金額ではありません。大人でも、貯金の中から出すには勇気がいる額です。だからこそ、焦らずに計画を立てることが大切です。
また、株を買うときには、株価のほかに、証券会社に払う手数料などの費用がかかる場合があります。手数料の有無や金額は、会社ごとにちがいます。表に出てくる金額は、あくまで株価から計算した目安だと考えてください。実際に買うときは、口座を開く証券会社の画面で、必要な金額を必ず確かめましょう。
もうひとつ大事なのは、株価は毎日変わるということです。この記事で使った10月30日の価格は、ある日の値段にすぎません。数日たてば、必要なお金が数万円ふえたり、へったりすることもあります。買う直前に、もう一度株価を見る習慣をつけると安心です。
500株を買うときに必要なお金
オリエンタルランドの通常の優待では、3月末に500株以上を持っていると、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーで使える株主用パスポートが年に1枚もらえます。500株を買うのに必要なお金は、10月30日の株価で約172万円です。100株の5倍の金額ですから、ぐっと大きくなります。
一方、サンリオで同じ500株を買うと、株価をかけ算して約63万円です。ただしサンリオは、100株でも優待の対象になります。つまり、同じ「優待をもらう」という目的でも、スタート地点で必要なお金が大きくちがうのです。次の表で、2社を並べて確認しましょう。
| 比べる項目 | オリエンタルランド | サンリオ |
|---|---|---|
| 株価(10月30日) | 3,438円 | 1,254円 |
| 100株に必要なお金 | 約34万円 | 約13万円 |
| 500株に必要なお金 | 約172万円 | 約63万円(計算による目安) |
| 優待の対象になる最少の株数 | 500株(3年以上持てば100株) | 100株 |
優待1枚あたりの負担をイメージしてみよう
お金の負担を考えるときは、「優待をもらうために、どれだけの株を持つ必要があるか」を見るとわかりやすいです。サンリオは約13万円の100株で、年に2枚の共通優待券が対象になります。オリエンタルランドは、約172万円の500株で、年に1枚のパスポートです。同じ優待1枚でも、必要な資金には大きな開きがあります。
ここで、身近な例を考えてみましょう。高校生のミサキさんは、家族と相談して「年に2回、友だちとテーマパークに行きたい」と考えました。ミサキさんは、アルバイトで貯めた10万円ほどのお金をもっています。13万円には少し足りませんが、あと数か月貯めれば、サンリオの100株が現実的になります。一方で、172万円のオリエンタルランド500株は、いまの自分には遠い目標だとわかりました。
このように、最低投資額を知ると、自分の立ち位置が見えてきます。なお、未成年の人が株を買うときは、保護者の同意や手続きが必要になることが多いので、かならず家の人と相談してください。お金の計画を立てるときは、毎月いくら貯められるかを書き出してみるのがおすすめです。たとえば毎月5,000円ずつ貯めるなら、1年で6万円です。目標の金額まで何年かかるかを計算すると、気持ちが落ち着いて、無理のない判断がしやすくなります。次の章では、お金だけでなく「どんな条件で優待がもらえるのか」という、もうひとつの大事なポイントを見ていきます。
第3章:ディズニーとサンリオの株主優待をもらう条件の違い
画像引用元:Unsplash(Pablo Vallejo)
必要なお金がわかったら、次に知りたいのは「何株を、いつまで持っていれば優待がもらえるのか」という条件です。優待は、株を持っているだけで自動的にもらえるわけではなく、会社ごとにルールが決まっています。この章では、2社の条件を表やカレンダーの考え方で整理します。ルールを正しく知っておくと、せっかく買ったのにもらえなかった、という失敗を防げます。
オリエンタルランドの優待をもらう条件
オリエンタルランドの優待は、東京ディズニーランドか東京ディズニーシーのどちらかで使える、1デーパスポートです。通常の優待では、3月末に500株以上を持っていると1枚もらえます。さらに2,000株以上になると、3月末と9月末にそれぞれ1枚ずつ、年に2枚もらえます。
もうひとつ、長く持つ人向けの優待があります。毎年3月31日と9月30日の株主名簿に、同じ株主番号で連続して7回以上のっている株主が対象です。これはおよそ3年以上の継続保有にあたります。この条件を満たすと、100株でも、9月末を基準日として年に1枚のパスポートがもらえます。長く持つほど、少ない株数でも優待がもらえる仕組みです。
なお、2026年9月末に100株以上を持つ株主を対象にした、上場30周年の特別優待は、すでに権利が確定しています。これから買う人は対象外なので、通常の優待と長期保有の優待の条件を確認しましょう。パスポートを使うときは、事前に公式サイトで日付を指定する必要があります。
優待が届く時期も知っておきましょう。3月末が基準日の分は6月の上旬ごろ、9月末が基準日の分は12月の上旬ごろに贈られます。通常のパスポートの有効期限は1年間です。年末の特別な営業時間には使えない場合もあるので、使える日と使えない日を、あらかじめ公式サイトでチェックしてください。
| 持つ株数と期間 | 基準日 | もらえる優待 |
|---|---|---|
| 500株以上 | 3月末 | パスポート1枚 |
| 2,000株以上 | 3月末と9月末 | 年にパスポート2枚 |
| 100株以上を3年以上 | 9月末 | パスポート1枚 |
サンリオの優待をもらう条件
サンリオの優待は、100株以上を持つ株主に、サンリオピューロランドとハーモニーランドで使える共通優待券が、年に2枚おくられるというものです。権利確定日は3月末と9月末で、それぞれの時期に1枚ずつ受け取るイメージです。持つ株数がふえると、もらえる枚数もふえる仕組みになっています。
サンリオの優待は電子化されていて、使うには会員向けアプリのSanrio+への登録が必要です。紙のチケットが届くわけではないので、スマートフォンの操作に慣れておくと安心です。また、入場するときに事前の来場予約が必要になる場合があります。くわしい利用方法は、買う前に公式サイトで確認してください。
優待券には使える期限があります。期限をすぎると使えなくなるので、受け取ったらすぐにカレンダーアプリに予定を入れておくと、うっかり忘れを防げます。「行ける日がなくて、使わないまま終わった」という残念な結果にならないよう、自分や家族の予定と合わせて考えることが大切です。
権利確定日と買うタイミングの考え方
優待をもらうには、権利確定日に株主名簿にのっている必要があります。ところが、株は買ってから自分のものとして登録されるまでに、2営業日かかります。だから、権利確定日の当日に買っても間に合いません。実際には、権利確定日の2営業日前にあたる「権利付き最終日」までに買う必要があります。
たとえば2026年9月末の場合、9月28日の月曜日が権利付き最終日、翌日の29日が権利落ち日、30日の水曜日が権利確定日でした。権利落ち日になると、売っても優待の権利は失われません。次の3月末の日付は、証券会社の権利日カレンダーで、買う前に確認しておきましょう。
ここで、ひとつの例を考えてみます。ケンタさんは、3月末の優待が気になっていました。ところが、確定日の前日になって、あわてて注文を出しました。結果は、権利付き最終日をすぎていたため、その回の優待はもらえませんでした。ケンタさんは「カレンダーに日付を書いておけばよかった」と反省し、次の機会に向けて、手帳に3つの日付を書き込みました。
その3つとは、権利付き最終日、権利落ち日、権利確定日です。これを書いておくだけで、準備の遅れはぐっと減ります。また、長期保有の優待をねらう人は、7回の基準日を連続して持ち続ける必要があります。途中で売ってしまうと、数え直しになる点にも注意しましょう。次の章では、優待を出している会社そのものの元気さを、業績の数字で見ていきます。
第4章:ディズニーとサンリオの株主優待、業績から見る将来性
画像引用元:Unsplash(Artur Aldyrkhanov)
優待がいくら魅力的でも、会社の元気がなくなってしまうと、優待の内容が変わったり、株価が下がったりするかもしれません。だから、優待を考えるときは、会社の成績表である業績もあわせて見ておくことが大切です。この章では、2社が発表した最新の数字を整理し、ニュースの読み方のコツまで、やさしく解説します。
オリエンタルランドの中間決算と通期予想
オリエンタルランドの2027年3月期の中間期、つまり4月から9月の成績は、売上高が3,487億円で前の年の同じ時期より10.3%増でした。営業利益は785億円で15.0%増、経常利益は900億円で29.9%増、最終利益は619億円で28.1%増と、利益が大きく伸びています。
この好調を受けて、会社は10月29日に1年間の予想を引き上げました。売上高は7,243億円から7,633億円へ、営業利益は1,608億円から1,855億円へ、経常利益は1,681億円から1,958億円へと、それぞれ上方修正されました。年間の配当予想も、16円から18円へと変更されました。予想を引き上げたことは、会社自身が好調だと判断している証拠といえます。
ここで出てきた「上方修正」とは、会社が出していた予想の数字を、前よりも高く直すことです。テストでたとえるなら、「80点くらいだろう」と言っていた先生が、採点を終えて「実は90点だった」と直すようなものです。反対に、予想を低く直すことは、下方修正といいます。経常利益の1,958億円は、前の期より15.4%多い数字で、2期ぶりの過去最高になる計画です。
配当予想が16円から18円になったことも見逃せません。配当は、利益の一部を株主に分けるお金です。優待と配当は、どちらも会社が株主にお返しする方法ですが、中身はちがいます。優待は「もの」や「サービス」、配当は「お金」でもらえる点が大きなちがいです。
サンリオの決算と今後の発表予定
サンリオの2027年3月期の第1四半期、つまり4月から6月の成績は、売上高が520億円で20.7%増でした。営業利益は224億円で11.1%増、最終利益は155億円で9.3%増です。会社は1年間の予想として、売上高2,298億円、営業利益895億円、最終利益638億円を見込んでいます。
サンリオは11月6日に、中間決算を発表する予定です。この発表で、4月から9月までの成績がわかり、会社の予想が変わるかどうかも見えてきます。決算の発表日は、株価が大きく動くきっかけになることがあります。買うタイミングを考える人は、日程をカレンダーにメモしておくとよいでしょう。サンリオは、キャラクターの人気が国内外で続いていることが、売上の伸びを支えています。発表の内容しだいで、これまでの見方が変わる可能性もあるので、結果をチェックする心の準備をしておきましょう。次の表で、2社の最新の数字を並べておきます。
| 項目 | オリエンタルランド(4月から9月) | サンリオ(4月から6月) |
|---|---|---|
| 売上高 | 3,487億円(10.3%増) | 520億円(20.7%増) |
| 営業利益 | 785億円(15.0%増) | 224億円(11.1%増) |
| 最終利益 | 619億円(28.1%増) | 155億円(9.3%増) |
表を見るときは、期間がちがう点に気をつけましょう。オリエンタルランドは半年分、サンリオは3か月分の数字です。そのため、金額をそのまま比べても、会社の力くらべにはなりません。見るべきなのは、前の年と比べて、どれだけ伸びたかという割合のほうです。
業績ニュースを自分の言葉で読み解くコツ
決算ニュースには、むずかしい言葉がたくさん出てきます。でも、見るポイントは多くありません。まず売上高、つまりお客さんからどれだけお金が入ったかを見ます。次に利益、つまりそこから費用を引いて残ったお金を見ます。そして、前の年より増えたのか減ったのかを、割合で確認します。
それでは、実際にやってみましょう。たとえば、ハルカさんは決算ニュースを見て、次の3つを手帳にメモすることにしました。「売上は前の年より増えたか」「利益は増えたか」「会社は予想を上げたか」。たったこれだけでも、会社の勢いをつかむ練習になります。慣れてくると、ニュースを読むのが楽しくなってきます。
ただし、業績が良いからといって、株価が必ず上がるわけではありません。いまの株価には、すでに良い未来が織り込まれている場合もあります。反対に、悪いニュースでも、予想より軽ければ株価が上がることもあります。業績は、あくまで判断材料のひとつと考えましょう。次の章では、ここまでの学びを使って、自分に合う選び方をまとめます。
第5章:ディズニーとサンリオの株主優待を選ぶ時の判断ポイント
画像引用元:Unsplash(2H Media)
ここまで、お金、条件、業績という3つの面から2社を見てきました。最後の章では、それらの学びをもとに、自分にはどちらが合っているのかを決めるための考え方をまとめます。正解はひとつではありません。大切なのは、自分で理由を説明できる選び方をすることです。ノートに書きながら、いっしょに考えてみましょう。
自分の目的をはっきりさせる
最初にすることは、「何のために株を持つのか」をはっきりさせることです。パークに行くチケットがほしいのか、会社の成長を応援したいのか、少しずつ資産を育てたいのか。目的がちがえば、選ぶ会社も変わります。記事では、優待の取りやすさでサンリオ、東京ディズニーリゾートの成長を重く見るならオリエンタルランドが候補になると紹介されていました。
よくある失敗は、優待のおトク感だけで決めてしまうことです。優待をもらえても、株価が大きく下がれば、トータルでは損をする場合があります。優待は「おまけ」、会社の成長は「本体」と考えると、バランスのよい判断がしやすくなります。
目的を決めるときは、紙に3つの質問を書いてみましょう。「年に何回ぐらいパークに行きそうか」「いくらまでなら、なくなっても大丈夫か」「何年くらい持ち続けられそうか」。この3つに答えるだけで、自分の考えが整理されます。答えが出にくいときは、家族や先生に話してみると、新しい気づきが得られることもあります。
資金と保有期間の計画を立てる
目的が決まったら、使えるお金と、持ち続ける期間を考えます。生活費や、すぐに使う予定のお金には、手をつけないのが原則です。「なくなっても生活に困らないお金」で考えることが、安心して続けるコツです。保有期間については、長く持つほど有利になる優待もあるので、最初から数年単位で考えておくとよいでしょう。
また、1回で大きな金額を買うよりも、少しずつ積み重ねるほうが、気持ちの面で続けやすい人も多いです。習慣にできれば、株価が上がっても下がっても、落ち着いて向き合えるようになります。続けることが、いちばんの力になるのです。次の表は、考え方をまとめたものです。自分がどのタイプに近いか、チェックしてみてください。
| あなたのタイプ | 向いている候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 少額から始めたい | サンリオ | 100株で約13万円から優待の対象になる |
| じっくり長く持ちたい | オリエンタルランド | 3年以上の継続で100株でも優待がもらえる |
| 成長の勢いを重視したい | どちらも決算を確認 | 売上や利益の伸び率を見て判断する |
値下がりや制度変更への備えを考える
株には、元本が保証されないというリスクがあります。買ったときより値段が下がることもあるのです。また、優待の内容は、会社の判断で変わることがあります。実際に、オリエンタルランドは今回、上場30周年の特別優待を一度だけ行いました。このように、制度は固定ではありません。
たとえば、ソウタさんは、買う前にノートに「10%下がったら、どうするか」を書きました。「あわてて売らずに、決算を読み直してから考える」と決めておいたのです。すると、実際に株価が少し下がったときも、あらかじめ決めたルールのおかげで落ち着いて行動できました。
優待を使う場面も、具体的に想像しておくと失敗が減ります。たとえば、家族4人でパークに行く場合、優待が1枚や2枚では足りないかもしれません。足りない分は、通常のチケットを買う必要があります。そのため、「優待で何人ぶんをまかなえるのか」「残りは自分たちで払えるのか」を、あらかじめ計算しておくと安心です。
また、人気の日は混み合って、希望の日に行けないこともあります。サンリオの優待券は来場予約が必要になる場合がありますし、オリエンタルランドのパスポートも日付の指定が必要です。行ける日が少ない人ほど、優待を使い切れるかどうかを、買う前によく考えましょう。使わない優待は、ただの紙くずやデータになってしまいます。
さらに、優待をもらったあとの気持ちも大事です。「もらったから行かなきゃ」と無理をすると、せっかくの楽しみが負担になります。優待は、日常にちょっとしたワクワクを足してくれるものです。自分の生活のペースに合うかどうかを、ときどき見直しながら、長く付き合っていきましょう。
最後に、行動のステップをまとめます。まず家の人と相談し、次に証券口座について調べます。そして、気になる会社の公式サイトで最新の優待内容を確認し、権利確定日の日程をカレンダーに書きます。ここまで準備できれば、あとは自分のペースで進めるだけです。次はいよいよ、この記事全体のまとめです。
まとめ:ディズニーとサンリオの株主優待は自分に合う方を選ぼう
画像引用元:Unsplash(Simone Mascellari)
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。最後に、大切なことをもう一度ふり返ります。ディズニーとサンリオの株主優待は、必要なお金も、もらう条件も、会社の成長の形も、それぞれちがいました。100株で約13万円から始められるサンリオは、はじめの一歩が軽いのが魅力です。最高益予想のオリエンタルランドは、長く持つほど優待が広がる、じっくり型の魅力があります。
もしこの記事で少しでも興味がわいたなら、まずは小さな一歩を踏み出してみましょう。今日できることは、家の人に相談すること、公式サイトで優待の最新情報を見ること、そして気になる決算の日付をカレンダーに書くことです。知ることから始めれば、行動はずっと楽になります。
あなたは、パークで過ごす時間をどんなふうに楽しみたいですか。そして、その時間をつくるために、どんな準備から始めますか。あなたの答えが、いちばんの判断材料になります。この記事が、あなたの毎日にほんの少しのワクワクを足せたなら、うれしいです。
参考情報:財形新聞(2026年11月1日)、各社の株主優待ページ、証券会社の優待情報ページ。株価や優待内容は2026年11月2日時点で確認できた情報です。投資の最終判断は、ご自身の責任で行ってください。
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