「12月IPOはどの銘柄が上場するの?」「申し込むなら、いつ何をすればいいの?」そんな疑問を持って、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。IPOとは、新しく株式市場に上場する会社の株を、上場前に申し込んで買えるチャンスのことです。ただし日程が細かく、申し込みの期限を一日でも過ぎると参加できません。2026年10月31日時点で、12月IPOとして上場が承認されているのは、12月3日に東証グロースへ上場予定のM&Aロイヤルアドバイザリー(669A)の1銘柄です。この記事では、12月IPOのスケジュール、銘柄の基本情報、初値予想の見方、直近の結果、申し込みの進め方を、中学生にもわかる言葉でまとめました。先にお伝えしたいのは、初値予想は当たるとは限らず、公募割れになる可能性もあるということです。日程や数字は今後変わることがあるため、最終確認は各証券会社の案内で行ってください。
この記事でわかること
- 12月IPOの全体像が数分でつかめ、迷わず動けるようになります
- 申し込みの期限を逃さないための、日程の見方に気づけます
- 初値予想の数字を、落ち着いて読むコツがわかります
- 公募割れに備えた、無理のないお金の使い方を考えられます
目次
- 第1章:12月IPOの全体像|現時点の上場予定と今後の見通し
- 第2章:12月IPOのスケジュール|M&Aロイヤルアドバイザリーの日程を確認
- 第3章:12月IPOの初値予想|現時点の見方と数字の読み方
- 第4章:12月IPOの申込前チェック|直近の初値結果とお金の備え
- 第5章:12月IPOの申込方法|初心者でも迷わない進め方と当選のコツ
- まとめ:12月IPOは情報整理と資金管理で落ち着いて挑もう
第1章:12月IPOの全体像|現時点の上場予定と今後の見通し
12月に入ると、街はクリスマスや年末の空気に包まれ、株式市場でも一年のまとめの雰囲気が強くなります。そんな時期に「新しく上場する会社の株を、上場前に申し込んで買えるIPOに挑戦してみたい」と考える人は少なくありません。でも、いざ調べ始めると、どの会社がいつ上場するのか、いつまでに申し込めばよいのかがあちこちに書かれていて、迷ってしまいがちです。この章では、まず12月IPOの全体像を整理して、これからの道案内になる地図を手に入れましょう。
先に結論をお伝えします。2026年10月31日時点で、12月に上場が決まっているIPOは1銘柄だけです。ただし、上場承認は上場日の約1か月前に発表されるのがふつうなので、12月の後半に上場する銘柄は、これから追加される可能性があります。つまり今の「1銘柄」は、最終的な数字ではなく、途中経過だと考えておくと安心です。
12月IPOで上場が決まっているのは1銘柄だけ
複数のIPO情報サイトの一覧を確認すると、2026年12月に上場予定として載っているのは、M&Aロイヤルアドバイザリー(証券コード669A)だけでした。上場日は12月3日(木)、市場は東証グロースで、主幹事は野村證券です。事業内容は、会社の売り買いを手助けするM&A仲介です。主幹事とは、その会社の上場を中心になって手伝う証券会社のことで、株の配分でも大きな役割を持ちます。
| 項目 | 内容 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| 銘柄名 | M&Aロイヤルアドバイザリー(669A) | 12月IPOで承認ずみの銘柄 |
| 上場日 | 2026年12月3日(木) | この日に初値がつく |
| 市場 | 東証グロース | 成長をめざす会社が多い市場 |
| 主幹事 | 野村證券 | 申し込み先の中心になる |
| 事業 | M&A仲介 | 会社の売り買いをつなぐ仕事 |
東証グロースは、これから成長しようとする会社が多く集まる市場です。成長への期待が大きい分、株価の上下も大きくなりやすい特徴があります。IPOでも同じで、上場初日の値動きが大きくなることがあるため、ふつうの株式投資よりも慎重な準備が必要です。
「12月なのに1銘柄だけ?」と驚く人もいるかもしれません。ちなみに2025年12月には、フツパー、辻・本郷ITコンサルティング、パワーエックス、ギミックなど、複数の銘柄が上場しました。上場の数は年ごと、月ごとに変わるので、去年と同じ数を期待すると、少しがっかりするかもしれません。数が少ない月は、一つひとつの銘柄をていねいに調べる時間が取れるという良い面もあります。
上場承認が出るタイミングと今後増える可能性
IPOには「上場承認」という最初の関門があります。これは、証券取引所が「この会社は上場してよい」と認めて発表することです。M&Aロイヤルアドバイザリーの場合、承認の発表が10月29日で、上場日が12月3日ですから、承認から上場まで約5週間ありました。この流れを当てはめると、12月中旬から下旬に上場する銘柄は、11月のうちに承認が発表される可能性があります。だからこそ、一度調べて終わりにせず、11月中に何度か一覧を見直す習慣が役に立ちます。
承認の次に出てくるのが「仮条件」です。仮条件とは、申し込みの目安になる価格の幅のことで、たとえば「200円から210円」のように、下限と上限が示されます。仮条件が出る前は、想定価格という予定の値段しかありません。想定価格はあくまで目安なので、仮条件で変わることもよくあります。
各サイトのカレンダーは、新しい承認が出るたびに更新されます。スマートフォンのカレンダーアプリに「IPO一覧チェック」という予定を、週に1回の頻度で入れておくのがおすすめです。小さな習慣ですが、これだけで申し込みのチャンスを見逃す確率はぐっと下がります。
12月IPOの候補として名前が挙がる未承認の企業
上場承認が出る前でも、ニュースで「12月の上場を目指す」と伝えられる企業があります。IPO情報サイトでは、次の2社が12月の上場観測として紹介されています。
| 企業 | 報じられている内容 | 現在の状況 |
|---|---|---|
| スマートニュース | ニュースアプリ大手。2026年12月の東証上場を目指す方向と報じられ、当初の10月から先送りされた | 正式な上場承認はまだ |
| NOTA(旧NOT A HOTEL) | 高級別荘の共同所有サービスを展開。早ければ12月にも東証上場を目指すと報じられた | 正式な上場承認はまだ |
スマートニュースについては、想定時価総額が500億円前後と報じられ、主幹事には三菱UFJモルガン・スタンレー証券と野村證券の名前が挙がっています。NOTAも野村證券が主幹事とみられると伝えられています。ただし、どちらもまだ確定ではありません。
たとえば、あなたが12月のIPOを楽しみにしている会社員だとします。今の時点でできるのは、証券口座を用意しておくことと、カレンダーに「11月16日に仮条件をチェック」と入れておくことくらいです。報道だけを頼りに動くより、決まった日に決まった確認をするほうが、ミスが減って気持ちも落ち着きます。
ここまでで、12月IPOの全体像がつかめたと思います。確定しているのは1銘柄、未確定の候補が2社という状況です。次の章では、確定している銘柄の日程を、申し込みから上場日まで一つずつ確認していきましょう。
第2章:12月IPOのスケジュール|M&Aロイヤルアドバイザリーの日程を確認
IPOでいちばん大切なのは、実はお金よりも日程です。どれだけ興味があっても、申し込み期間が終わってしまえば参加できません。逆に、日程さえ正しくつかんでいれば、あとは落ち着いて準備できます。ここでは、12月IPOとして承認されているM&Aロイヤルアドバイザリー(669A)の日程を、時間の流れに沿って確かめていきます。
結論から言うと、12月IPOの山場は、11月16日の仮条件発表から、11月30日の購入申込終了までの約2週間です。この期間にやることを先にカレンダーへ入れておけば、うっかり忘れを防げます。なお、ここに書く日程は2026年10月31日時点の予定で、あとから変更される可能性があります。
申し込みから上場日までの日程
次の表は、M&Aロイヤルアドバイザリーのスケジュールを、「やること」とセットでまとめたものです。
| 日付 | できごと | あなたがやること |
|---|---|---|
| 11月16日(月) | 仮条件が発表される | 価格の幅と、必要な抽選資金を確認 |
| 11月17日(火)から11月20日(金) | ブックビルディング(BB)期間 | 申し込む証券会社を決めて申し込む |
| 11月24日(火) | 公開価格が決まる | 抽選結果の発表日を証券会社で確認 |
| 11月25日(水)から11月30日(月) | 購入申込期間 | 当選したら期限内に購入を申し込む |
| 12月3日(木) | 東証グロースに上場 | 初値を見て、売るか持つかを決める |
表に出てくる「ブックビルディング」は、略してBBと呼ばれます。買いたい人が価格と株数を申し込み、どれくらい人気があるかを調べる仕組みです。BBの結果を見て、会社と主幹事が公開価格を決めます。公開価格とは、当選した人が株を買える値段のことで、上場日についた最初の値段である初値とは別のものです。
初心者がつまずきやすいのは、BBの申し込みで終わりだと思ってしまうことです。当選したあとには、購入申込という手続きがあります。当選しても購入申込をしないと、買う権利がなくなってしまうので注意しましょう。
M&Aロイヤルアドバイザリーの基本情報
M&Aロイヤルアドバイザリーは、2021年11月に設立された会社で、事業内容はM&A仲介です。M&A仲介とは、会社を売りたい人と買いたい人の間に入って、話をまとめる仕事のことです。次の表に、株の数や大きさをまとめました。
| 項目 | 内容 | やさしい説明 |
|---|---|---|
| 公募株式 | 5万株 | 会社が新しく発行して集める株 |
| 売出株式 | 868万4,000株 | いまの株主が持ち株を売る分 |
| オーバーアロットメント(OA) | 最大131万100株 | 人気が高いときに追加で出せる枠 |
| 上場時の発行済株式数 | 約3,345万株 | 会社が出している株の合計 |
| 想定時価総額 | 約70.2億円 | 想定価格210円で計算した会社の大きさ |
この表で目を引くのは、公募が5万株しかなく、売出が868万株以上あることです。売出が全体の約99.4%を占めています。公募の5万株に想定価格210円をかけると約1,050万円なので、会社が新しく集めるお金はとても小さく、使い道は人材紹介料と説明されています。つまり今回のIPOは、会社が大きな資金を集めるというより、これまでの株主が持ち株を市場に出す色合いが強い案件だと言えます。
取り扱い証券会社と抽選資金の目安
IPOに申し込めるのは、その銘柄を取り扱う証券会社だけです。M&Aロイヤルアドバイザリーの場合、主幹事の野村證券に加えて、SBI証券が副幹事、さらに楽天証券、マネックス証券、松井証券が取り扱い先として紹介されています。ふだん使っている口座がこの中にあれば、すぐに準備できます。
申し込みのときに必要になるのが「抽選資金」です。想定価格は210円、売買の単位は100株なので、100株を申し込むのに必要な金額は約2万1,000円です。仮条件が出ると上限価格で計算されるため、金額が少し変わることもあります。また、当選した株の数は全体で約10万本(100株が1本)と、数が多い案件として紹介されています。
たとえば、3つの証券会社に申し込むとして、それぞれ100株ずつ申し込む場合を考えてみましょう。抽選資金は1社あたり約2万1,000円なので、3社で合計約6万3,000円です。数万円で参加できるのは、IPOの魅力のひとつです。ただし、お金が入っていないと申し込みそのものができないので、締め切りの前日までに入金を済ませておくのが安全です。
この章で日程と基本情報がそろいました。次の章では、初値がいくらくらいになりそうなのか、いまの見方を整理して、数字の読み方を一緒に練習しましょう。
第3章:12月IPOの初値予想|現時点の見方と数字の読み方
画像出典:Arturo Añez|Unsplash
初値とは、上場した日に最初についた株価のことです。IPOに申し込む人がいちばん気になるのは、この初値が公開価格より高くなるかどうかでしょう。この章では、M&Aロイヤルアドバイザリー(669A)がいま、どのように見られているのかを整理します。ただし、先にお伝えしておくことがあります。2026年10月31日時点では、はっきりした初値予想はまだ出そろっていません。仮条件が発表される11月16日以降に、各サイトの予想が増えていく見込みです。
そこでこの章では、予想の数字を当てにするのではなく、予想の数字を自分で読めるようになることを目標にします。数字の読み方がわかれば、あとから新しい予想が出てきても、落ち着いて判断できるようになります。
現時点の初値予想は210円から500円という見方
IPO情報サイトの一つは、10月29日時点で、独自の初値予想を210円から500円としています。想定価格が210円ですから、下限は公開価格と同じ、上限は約2.4倍にあたります。幅がかなり広いのは、まだ仮条件も公開価格も決まっていないためです。別のサイトでは、新規承認の時点での第一印象がB(やや積極的)とされ、読者による予想は300円前後でした。ただし、読者予想の投票は数件しかなく、参考程度にとどめたほうがよいでしょう。
| 情報の種類 | 現時点の内容 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| サイト独自の初値予想 | 210円から500円(10月29日時点) | 仮条件が出る前の暫定的な予想 |
| 承認時の第一印象 | B(やや積極的) | BB開始前に見直されることが多い |
| 読者の予想 | 300円前後 | 投票数が少なく、当てにしすぎない |
初値予想は、多くのサイトでBBの開始時と、上場の直前に更新されます。つまり、いま見えている数字は、これから何度も書き換わるということです。申し込みを決めるときは、11月16日の仮条件の発表後に出る、新しい予想を見るようにしましょう。
初値が上がりやすい条件と気をつけたい点
一般に、IPOの想定価格が1,000円以下の案件は、統計的に初値が上がりやすいと言われます。M&Aロイヤルアドバイザリーの想定価格は210円なので、この条件に当てはまります。株の値段が低いと、少ないお金で申し込めるため、参加する人が増えやすいからです。一方で、同じサイトは総合的に見て、初値は小幅な上昇にとどまるだろうと予想しています。
その理由として考えられる点を整理してみましょう。まず、売出が全体の約99.4%を占めています。これは、今の株主が持ち株を出す案件だということです。次に、吸収金額が約21億円、想定時価総額が約70.2億円で、IPOとしては中くらいの大きさです。さらに、当選本数が約10万本と多いため、申し込んだ人に株が行きわたりやすく、当たりやすい反面、上場日に売りたい人も増える可能性があります。
これらはあくまで「考え方の一例」です。実際の初値は、上場日のマーケット全体の雰囲気や、同じ時期に上場する他の銘柄の人気にも左右されます。初値予想は天気予報のようなもので、外れることもあると心に留めておきましょう。
初値の損益を計算してみよう
初値の予想を見るときに役立つのが、損益の計算です。公開価格が想定価格と同じ210円に決まったと仮定して、100株が当選したときの損益を表にしました。これは予想ではなく、あくまで計算の練習用の例です。手数料や税金は含めていません。
| 初値(仮) | 100株の損益 | 見方 |
|---|---|---|
| 180円 | マイナス3,000円 | 公開価格を下回る「公募割れ」 |
| 210円 | 0円 | 公開価格と同じ |
| 300円 | プラス9,000円 | 約1.4倍 |
| 500円 | プラス2万9,000円 | 約2.4倍 |
この表からわかるのは、値段が低い銘柄は、1株あたりの動きが小さくても、倍率としては大きく見えるということです。たとえば300円なら、利益は9,000円ですが、倍率では約1.4倍になります。一方で、損をするときも同じ仕組みで、180円なら3,000円の損です。金額で見ると小さく感じるかもしれませんが、増えたり減ったりする幅を、事前に自分の目で確かめておくことが大切です。
この章では、初値予想の見方と、損益の計算を学びました。次の章では、直近のIPOの結果を実際に見ながら、初値がどれくらいばらつくのか、そして損をしたときにどう備えればよいのかを考えていきましょう。
第4章:12月IPOの申込前チェック|直近の初値結果とお金の備え
申し込みボタンを押す前に、もう一度立ち止まって、確認しておきたいことがあります。それは、IPOの初値は必ず上がるわけではないという事実です。IPOには「当たれば得をする」というイメージがありますが、実際には、公開価格より初値が低くなる公募割れも起こります。この章では、直近の結果を見ながら、初値のばらつきを知り、損をしたときにも慌てないためのお金の考え方を身につけましょう。
先に結論です。IPOは、使ってもよいお金だけで参加し、結果がどうなっても生活が変わらない金額に抑えることが、長く続けるための基本です。この考え方を持っておくだけで、一回ごとの結果に振り回されにくくなります。
直近のIPO結果から見る初値のばらつき
2026年に上場した銘柄の中から、結果が大きく分かれた例を表にしました。公開価格に対して、初値がどれだけ上がったか、あるいは下がったかを見てみましょう。
| 銘柄(上場日) | 公開価格と初値 | 公開価格との差 |
|---|---|---|
| チャットプラス(7月15日) | 1,080円から2,284円 | 約2.1倍(プラス111.48%) |
| ティアフォー(7月22日) | 1,085円から1,009円 | マイナス7%の公募割れ |
| ルクレ(10月15日) | 初値2,030円 | プラス37.2% |
| トグルホールディングス(10月30日) | 4,040円から3,760円 | 約マイナス6.9%の公募割れ |
同じ年の中でも、2倍以上になった銘柄と、公募割れになった銘柄が並んでいます。8月初めの時点の集計では、2026年に上場した21社の初値売りの平均損益は約2万4,310円、公開価格に対する平均の上昇率は約16.8%でした。ただし、2倍以上になったのは2社だけです。平均は良く見えても、一つひとつの結果は大きくばらつくことがわかります。
このブログでは、直近のIPOとして、ルクレやTOKIUMも解説しています。結果を振り返りたい方は、ルクレ(648A)のIPO解説記事や、TOKIUM(664A)のIPO解説記事も参考にしてください。
公募割れに備えるお金のルール
公募割れに備えるうえで、いちばん効果があるのは、参加する金額を最初に決めておくことです。たとえば「1回のIPOに使うのは、抽選資金も含めて3万円まで」と、紙やメモに書いておきます。M&Aロイヤルアドバイザリーなら、100株で約2万1,000円なので、このルールの中に収まります。
次に決めておきたいのが、上場日にどうするかです。初値がついたあとに売るのか、しばらく持つのかを、結果が出る前に決めておきます。結果を見てから考えると、うれしさや悔しさで判断がゆがむことが多いからです。迷ったら、「公開価格より下がっていたら、いったん様子を見る」「上がっていたら、決めた株数を売る」など、シンプルなルールにしておくと、慌てずに動けます。
生活費や、近いうちに使う予定のお金は、IPOの資金に回さないでください。急な出費に備えるお金を、投資のお金と分けておくことが、気持ちの安定にもつながります。
11月のIPOと資金がかぶるときの考え方
12月IPOの申込期間は、11月の中旬です。じつは、11月にも複数のIPOが続いているため、申し込みの時期が重なって、資金が同時に必要になることがあります。IPO情報サイトの一覧では、11月の上場銘柄として、TOKIUM(664A)やジャパンホームシールド(667A)などが紹介されています。想定価格をもとにした抽選資金の目安を、表で比べてみましょう。
| 銘柄 | 上場日(予定) | 想定価格と抽選資金の目安 |
|---|---|---|
| TOKIUM(664A) | 11月25日 | 1,620円で約16万2,000円 |
| ジャパンホームシールド(667A) | 11月30日 | 1,220円で約12万2,000円 |
| M&Aロイヤルアドバイザリー(669A) | 12月3日 | 210円で約2万1,000円 |
もし3銘柄すべてに100株ずつ申し込むと、想定価格どうしの単純な合計は約30万5,000円になります。金額の大きさがまったく違うので、12月IPOだけなら少額でも、11月のIPOと合わせると、思ったより大きなお金が動くことがわかります。なお、11月の日程や価格は一覧サイトの情報をもとにしているため、最新の情報は各社の発表で確認してください。
たとえば、3万円を上限と決めた人なら、12月IPOの約2万1,000円を優先して、残りの金額で他の銘柄を検討する、といった順番づけができます。この章でお金の備えが整ったら、次はいよいよ、申し込みの方法を見ていきましょう。
第5章:12月IPOの申込方法|初心者でも迷わない進め方と当選のコツ
画像出典:Arturo Añez|Unsplash
ここまでで、日程、基本情報、初値の見方、お金の備えがそろいました。最後に残るのは、実際にどう申し込むのかという疑問です。IPOの申し込みは、ふつうの株の売買とは手順がちがうので、初めての人は少し戸惑うかもしれません。でも、流れは一本道で、順番どおりに進めれば迷うことはありません。この章では、口座の準備から上場日までの流れと、当選のチャンスを広げる考え方を、順を追って説明します。
先に結論です。12月IPOに参加する準備は、証券口座の用意と、締め切りの確認の2つだけで、その大半が終わります。残りは、日程どおりに一つずつ進めるだけです。
口座開設から購入申込までの流れ
申し込みの流れは、大きく分けて5つのステップです。次の表で全体像を確認しましょう。
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 口座の準備 | 取り扱い証券会社で口座を開く | 開設には日数がかかることがある |
| 入金 | 抽選資金を口座に入れる | 締め切りの前日までに済ませる |
| BBの申し込み | 11月17日から20日の間に申し込む | 株数と価格を入力する |
| 当選の確認と購入申込 | 当選したら期限内に購入を申し込む | 申し込まないと権利がなくなる |
| 上場日 | 初値を見て、売る・持つを決める | 事前のルールどおりに動く |
口座を開くときは、特定口座の「源泉徴収あり」を選んでおくと、税金の計算と納付を証券会社が代わりに行ってくれるので、手間が少なくなります。口座の開設には、本人確認の書類の提出などで数日かかることがあるため、まだ口座を持っていない人は、11月に入ったらなるべく早めに手続きを始めましょう。
BBの申し込みで価格を指定する場面では、仮条件の範囲の中から選びます。一般に、上限価格で申し込むと、当選の対象になりやすいと言われています。申し込みの画面は証券会社ごとに少しずつちがうので、迷ったら、画面の案内や各社のヘルプを読んでから進めてください。
当選のチャンスを広げる考え方
IPOの当選は抽選で決まるため、必ず当たる方法はありません。ただし、チャンスを広げる考え方はあります。いちばんの基本は、取り扱いのある証券会社に、できるだけ多く申し込むことです。M&Aロイヤルアドバイザリーは、野村證券、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券で取り扱いがあると紹介されています。口座を持っている会社があれば、その分だけ申し込みの機会が増えます。
IPO情報サイトでは、抽選資金が不要な松井証券や、委託幹事として狙い目と紹介される三菱UFJ eスマート証券、落選してもポイントがたまるSBI証券なども注目されています。ただし、どの会社でこの銘柄を取り扱うかは銘柄ごとに決まるので、12月IPOで使えるかどうかは、必ず各社の案内で確かめてください。
また、当選しなくても、こつこつ続けることが、のちの当選につながるという考え方もあります。証券会社によっては、落選が続いた人にポイントを与える仕組みなど、続けやすくする制度があります。一度の結果に落ち込まず、気楽に参加することが、長続きのコツです。
上場日に売るか持つかと税金の基本
当選して株を手に入れたら、上場日に売るのか、持ち続けるのかを決めます。初値がついた直後に売る方法は、短い期間で結果が出るのが特徴で、初値の高さがそのまま結果になります。一方、持ち続ける方法は、会社の成長にかけるやり方ですが、株価が下がるリスクもあります。どちらが正しいということはなく、事前に決めたルールどおりに動くことがいちばん大切です。
株を売って利益が出たときは、税金がかかります。特定口座の源泉徴収ありなら、利益に対して約20.315%の税金が、売却のときに自動で引かれる仕組みです。たとえば、公開価格が210円、初値が300円で、100株を売ったと仮定しましょう。利益は9,000円で、税金は約1,828円、手元に残る利益は約7,172円になります。
たとえば、手取りの利益が約7,000円だったとしても、うれしさのあまり、その勢いで次のIPOにたくさんのお金を使うのは禁物です。利益が出たときこそ、決めたルールに戻って、淡々と次の準備を進めるのが、長く続けるための工夫です。
これで、12月IPOの申し込みから上場日までの流れが一通りつかめました。最後のまとめでは、この記事のポイントをふり返り、あなたが次の一歩を踏み出すための後押しをお届けします。
まとめ:12月IPOは情報整理と資金管理で落ち着いて挑もう
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。もう一度、12月IPOのポイントをふり返りましょう。2026年10月31日時点で、12月IPOとして承認されているのは、12月3日に東証グロースへ上場予定のM&Aロイヤルアドバイザリー(669A)の1銘柄です。山場は11月16日の仮条件発表から、11月30日の購入申込終了までの約2週間でした。初値予想は、現時点では210円から500円という幅のある見方で、仮条件が出たあとに更新されていきます。そして、直近の結果には、2倍になった例も、公募割れになった例もありました。
だからこそ、次の一歩はとてもシンプルです。まず、今日のうちに証券口座を確認して、カレンダーに11月16日と11月17日から20日の予定を入れてみましょう。使う金額の上限と、上場日にどうするかを、メモに書いておくのも忘れずに。その3つを決めるだけで、あなたの12月IPOの準備は、ほとんど終わったと言えます。
もちろん、不安もあるでしょう。申し込んでも当たらないかもしれませんし、当たっても初値が下がるかもしれません。それは、IPOに参加するすべての人が通る道です。でも、少額で、決めたルールのもとで、気楽に続けていれば、結果に一喜一憂しすぎずにすみます。うまくいかなかった日は、次に活かす学びの日です。小さな経験を積み重ねた人が、少しずつ、自分なりの投資のスタイルを育てていきます。
最後に、問いかけです。あなたは、今回の12月IPOに、いくらまでなら安心して参加できそうですか。その金額を決めることが、投資と上手につきあう第一歩です。この記事が、あなたの準備の助けになれば、とてもうれしく思います。
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