【2026年最新】銀行ランキング完全版|危ない地銀・安全な銀行格付け一覧

2026年、日本の銀行業界は大きな転換期を迎えています。金利上昇により収益環境が改善する一方で、経営が危うい地銀も浮き彫りになっています。預金先を選ぶ際、「この銀行は本当に安全なのか?」という不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

本記事では、最新の格付けランキングから危険な地銀リストまで、2026年版の完全ガイドをお届けします。JCRやR&Iといった信頼できる格付け機関のデータをもとに、メガバンクから地方銀行、ネット銀行まで徹底分析。大切な資産を守るために、今すぐ確認しておくべき情報が満載です。

この記事でわかること
  • 2026年最新の銀行格付けランキングと安全性の見極め方
  • 要注意!経営が危ない地銀の具体的な特徴と判断基準
  • 預金1,000万円超の方必見!資産を守る銀行選びの実践テクニック
  • メガバンク・地銀・ネット銀行の信用力比較と最適な使い分け方法
目次

第1章:銀行ランキング2026|格付け最新版を徹底解説

銀行の格付けランキングイメージ

銀行を選ぶとき、「この銀行は本当に安全なの?」と不安になったことはありませんか?2026年は金利上昇と地銀再編が進む転換期であり、銀行の信用力を正しく見極めることが、これまで以上に重要になっています。

この章では、JCR(日本格付研究所)やR&I(格付投資情報センター)といった信頼できる格付け機関が発表した最新データをもとに、メガバンク・地方銀行・ネット銀行の格付けランキングを徹底解説します。あなたの大切な預金を守るために、まずは「格付けとは何か」から理解を深めていきましょう。

1-1. メガバンク3行の格付けランキングと信用力比較

日本の銀行業界を代表するメガバンク3行、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は、2026年1月時点でも圧倒的な信用力を維持しています。これら3行はいずれもJCRでAA、R&IでAAという最高クラスの格付けを獲得しており、国際格付け機関のムーディーズやS&Pからも高評価を受けています。

格付けとは、金融機関の信用力(債務を返済する能力)を第三者機関が評価したものです。AAAが最高位で、AA、A、BBBと続き、BBB以上が「投資適格」とされています。メガバンク3行がAA評価を得ているということは、「極めて高い信用力があり、債務不履行リスクが非常に低い」と評価されているということです。

💡 ここがポイント!

メガバンク3行の2026年3月期連結純利益は、3行合計で4兆円超えが見込まれており、3期連続で過去最高益を更新する可能性が高いとアナリストは予測しています。金利上昇が追い風となり、預貸利ざや(預金と貸出の金利差)が拡大したことが大きな要因です。

三菱UFJ銀行は資産規模で国内最大級を誇り、海外展開も積極的に行っています。三井住友銀行は企業向け融資に強みがあり、みずほ銀行は大企業との長期的な取引関係を武器にしています。それぞれに特徴はありますが、信用力の面では三者ともに安心して預金できるレベルです。

ただし、メガバンクだからといって金利が高いわけではありません。普通預金金利は0.001%程度と低水準のため、安全性を最優先する方や、住宅ローンなど総合的な取引を考える方に向いていると言えるでしょう。

1-2. 地方銀行の格付けランキングTOP20【AA-以上限定】

地方銀行の中にも、メガバンクに匹敵する高い信用力を持つ銀行が存在します。2026年最新データによると、AA-以上の格付けを獲得している地方銀行は全国で約20行あり、その筆頭が横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行の3行です。

銀行名 JCR格付け R&I格付け
横浜銀行 AA AA-
千葉銀行 AA-
静岡銀行 AA-
八十二銀行 AA A+
広島銀行 AA- A+
福岡銀行 AA- AA-

横浜銀行は神奈川県を地盤とする地銀最大手で、総資産は地銀トップクラス。千葉銀行も首都圏の人口集積地を営業エリアとしており、安定した収益基盤を持っています。静岡銀行は製造業が盛んな静岡県経済を支える中核銀行として、長年にわたり高い信用力を維持しています。

注目すべきは八十二銀行です。2026年に長野銀行と合併して「八十二長野銀行」となる予定で、総自己資本比率は20.74%とメガバンクを含めても全国トップクラスの健全性を誇ります。自己資本比率が高いということは、予期せぬ損失に対する耐性が強いということです。

地方銀行を選ぶメリットは、地域密着型のサービスと相談のしやすさです。住宅ローンや事業融資の際に、メガバンクよりも柔軟に対応してくれるケースも多いため、地元で長く暮らす予定の方には特におすすめです。ただし、格付けがA+以下の銀行は慎重に検討する必要があります。

1-3. ネット銀行の格付けランキングと安全性評価

ネット銀行は店舗を持たない分、コストを抑えて高金利を提供できるのが魅力ですが、「安全性は大丈夫なの?」と不安に思う方も多いでしょう。結論から言うと、主要ネット銀行の多くは大手企業が出資しており、格付けも高水準です。

auじぶん銀行は、JCRでAA+、R&IでAAという非常に高い格付けを獲得しています。これはKDDIと三菱UFJ銀行という二大企業が出資していることが信用力の裏付けとなっているためです。ソニー銀行もR&IでAAの評価を受けており、ソニーグループの財務基盤が安心材料となっています。

⚠️ ネット銀行選びの注意点

ネット銀行の中には格付けを取得していない銀行もあります。その場合は親会社の信用力や自己資本比率を確認しましょう。また、ペイオフ制度(預金保護)は1,000万円までなので、それを超える預金は複数の銀行に分散することが重要です。

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)はR&IでAA-の格付けを獲得しており、日常使いの銀行としては十分な安全性があります。オリックス銀行もR&IでAAと高評価です。これらのネット銀行は預金金利が0.1%~0.3%程度と、メガバンクの100倍以上の金利を提供しているケースもあります。

ただし、ネット銀行は対面相談ができないため、複雑な金融商品を購入する際や、住宅ローンの相談をする際には不便を感じることもあります。用途に応じて、メガバンクや地銀と併用するのが賢い選択と言えるでしょう。

2026年は金利上昇の恩恵を受けて、ネット銀行各社も預金金利を引き上げる動きが見られます。格付けAA以上のネット銀行を選べば、安全性と利便性を両立できるため、メインバンクとして十分に活用できる時代になっています。

第2章:危ない地銀ランキング2026|脆弱度ワースト分析

銀行の経営分析とリスク管理のイメージ

すべての銀行が安全というわけではありません。2026年現在、金利上昇と地域経済の停滞により、経営が厳しい状況に追い込まれている地方銀行も少なくありません。この章では、東洋経済が実施した脆弱度分析や、格付け機関のデータをもとに、注意が必要な銀行の特徴を解説します。

「自分の預金は大丈夫?」と不安に思っている方も多いでしょう。ペイオフ制度により1,000万円までは保護されますが、それでも経営破綻すれば手続きに時間がかかり、精神的な負担も大きくなります。リスクを避けるためには、事前に銀行の健全性をチェックすることが何より重要です。

2-1. 脆弱度ワースト10の地銀リストと経営課題

東洋経済が2023年3月期決算を基に実施した脆弱度ランキングでは、健全性・収益力・有価証券運用力の3つの観点から全国99行を評価しました。その結果、ワースト1位となったのが福井県の福邦銀行です。

順位 銀行名 主な課題
1位 福邦銀行 自己資本比率が地銀最低、本業利益マイナス
2位 南日本銀行 不良債権比率5.03%と突出して高い
3位 スルガ銀行 不良債権比率9.16%、不正融資問題の後遺症
4位 きらやか銀行 不良債権比率6.15%、地域経済の低迷
5位 長野銀行 不良債権比率5.85%、八十二銀行との合併予定

福邦銀行は自己資本が地銀の中で最も低く、本業での利益(コア業務純益)がマイナスという厳しい状況です。自己資本が薄いということは、損失を吸収する力が弱いということであり、経済ショックに対して非常に脆弱な状態と言えます。

南日本銀行は2022年末に公的資金150億円を前倒しで完済しましたが、不良債権比率が5%を超えており、融資先企業の経営悪化リスクが懸念されています。不良債権とは、返済が滞っている貸出金のことで、この比率が高いほど銀行の経営に悪影響を及ぼします。

スルガ銀行は2018年に発覚した不正融資問題の後遺症が今も残っており、不良債権比率は9.16%と地銀の中で最悪の水準です。信用回復には時間がかかるため、当面は慎重に経営状況を見守る必要があります。

2-2. 不良債権比率が高い危険な銀行の見分け方

不良債権比率は、銀行の健全性を判断する上で最も重要な指標の一つです。一般的に、不良債権比率が2%を超えると要注意、5%を超えると危険水域と言われています。

💡 不良債権比率の計算方法

不良債権比率(%)= 不良債権額 ÷ 貸出金総額 × 100
例:不良債権100億円、貸出金総額2,000億円の場合
100 ÷ 2,000 × 100 = 5%

2024年9月中間期のデータによると、不良債権比率が高い銀行の上位は、スルガ銀行9.16%、きらやか銀行6.15%、長野銀行5.85%、豊和銀行5.33%、南日本銀行5.03%となっています。これらの銀行に共通するのは、第二地方銀行が多いという点です。

第二地方銀行とは、かつて相互銀行だった金融機関が普通銀行に転換したもので、一般的に第一地方銀行よりも規模が小さく、経営基盤が弱い傾向にあります。もちろんすべての第二地銀が危険というわけではありませんが、格付けや財務指標を確認する際には、より慎重なチェックが必要です。

不良債権比率は各銀行の公式ウェブサイトで公開されている決算資料(ディスクロージャー誌)で確認できます。IRページから「資産の健全性」や「不良債権の状況」といった項目を探してみましょう。数字を見るのが苦手な方でも、グラフで推移が示されていることが多いので、直感的に理解できるはずです。

2-3. 預金減少が続く地銀と金融庁の監督強化動向

2026年に入り、金融庁の伊藤長官が注目しているのが「預金残高の減少が続く地方銀行」です。預金が減るということは、地域住民や企業からの信頼が低下している可能性があり、経営の持続性に疑問符がつきます。

⚠️ 預金減少の背景

地方では人口減少が加速しており、預金者そのものが減っています。加えて、ネット銀行の高金利に魅力を感じて資金を移す人も増えています。経営が不安視される銀行からは、大口預金者が先んじて資金を引き揚げるケースもあります。

金融庁は預金減少が著しい地銀に対して、経営改善計画の提出を求めたり、他行との統合を促したりする動きを強めています。2026年は地銀再編の新たな局面を迎える年となる見込みで、すでに複数の統合案件が水面下で進行中とされています。

八十二銀行と長野銀行の合併(2026年実施予定)はその代表例です。長野銀行は単独では経営が厳しい状況でしたが、健全性の高い八十二銀行と統合することで、顧客サービスの維持と経営の安定化を図ります。このような「救済型統合」は今後も増えると予想されています。

預金者としては、自分が利用している銀行の預金残高推移を定期的にチェックすることが大切です。もし預金が前年比で10%以上減少しているようなら、その銀行は何らかの問題を抱えている可能性があります。公式ウェブサイトの決算短信や、ニュースリリースを確認してみましょう。

また、地域のニュースや金融専門メディアも情報源として有効です。「○○銀行が他行との統合を検討」といった報道が出た場合は、早めに預金の分散を検討するのも一つの選択肢です。ペイオフ制度があるとはいえ、破綻してから資金を引き出すのは時間も手間もかかるため、予防的な対策が重要です。

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第3章:安全な銀行の選び方|格付け・自己資本比率の見方

安全な銀行選びのチェックリスト

ここまで、銀行の格付けランキングと危ない地銀の特徴を見てきました。では、私たちはどうやって安全な銀行を選べばいいのでしょうか?この章では、具体的な判断基準と、チェックすべき数値について分かりやすく解説します。

銀行選びで失敗しないためには、「なんとなく有名だから」「家の近くにあるから」といった理由だけで決めるのではなく、客観的なデータに基づいて判断することが大切です。難しそうに感じるかもしれませんが、基本的なポイントさえ押さえれば、中学生でも理解できる内容です。

3-1. JCR・R&I格付けの読み方と投資適格ラインの基準

JCR(日本格付研究所)とR&I(格付投資情報センター)は、日本を代表する格付け機関です。これらの機関が発表する格付けは、銀行の信用力を客観的に評価したものであり、預金先を選ぶ際の重要な判断材料となります。

格付け記号 評価内容 預金先としての安全度
AAA 信用力が最も高い ◎ 非常に安全
AA 信用力が極めて高い ◎ 非常に安全
A 信用力が高い ○ 安全
BBB 信用力は十分(投資適格の下限) △ やや注意
BB以下 投機的水準(投資不適格) × 避けるべき

格付けは「AAA」が最高位で、以下「AA」「A」「BBB」「BB」「B」「CCC」と続きます。BBB以上が「投資適格」と呼ばれ、機関投資家が投資対象として認める水準です。預金先として選ぶなら、最低でもA以上、できればAA-以上が望ましいでしょう。

また、格付けには「見通し(アウトルック)」が付記されることがあります。「ポジティブ」は今後格上げされる可能性があることを示し、「ネガティブ」は格下げリスクがあることを意味します。「安定的」は現状維持の見込みです。見通しが「ネガティブ」になっている銀行は、今は高格付けでも今後の動向に注意が必要です。

💡 格付けの確認方法

各銀行の公式ウェブサイトの「IR情報」または「格付け情報」のページで確認できます。また、JCRやR&Iの公式サイトでも格付け一覧が公開されています。無料で閲覧できるので、預金先を決める前に必ずチェックしましょう。

なお、すべての銀行が格付けを取得しているわけではありません。小規模な信用金庫や信用組合では格付けを取得していないケースもあります。その場合は、自己資本比率や不良債権比率など、他の指標で判断する必要があります。

3-2. 自己資本比率20%超の超優良銀行リスト

自己資本比率とは、銀行が持つ総資産のうち、自己資本(返済不要な資金)が占める割合のことです。この比率が高いほど、予期せぬ損失に対する耐性が強く、倒産リスクが低いと言えます。

国際的に活動する銀行は8%以上、国内のみで営業する銀行は4%以上の自己資本比率を維持することが法律で義務付けられています。しかし、これはあくまで最低基準であり、安全性を重視するなら10%以上、できれば15%以上の銀行を選ぶのが理想です。

🏆 自己資本比率20%超の銀行例

八十二銀行:20.74%(2024年3月期、メガバンクを含めて全国トップクラス)
この驚異的な数値は、長年にわたる堅実な経営と、リスクの高い投資を控えてきた結果です。2026年の長野銀行との合併後も、高い健全性を維持すると予想されています。

自己資本比率が20%を超える銀行は全国でもごくわずかです。メガバンクでさえ10%台後半であることを考えると、八十二銀行の20.74%がいかに突出しているかが分かります。これは、バブル崩壊やリーマンショックのような経済危機が起きても、十分に耐えられる体力があるということです。

ただし、自己資本比率が高ければ高いほど良いというわけではありません。あまりにも保守的すぎると、収益機会を逃してしまい、預金者へのサービス向上や金利引き上げが遅れる可能性もあります。バランスが大切なのです。

自己資本比率は、各銀行の決算短信や「自己資本の充実の状況」という資料で確認できます。専門的な計算方法には「バーゼルIII」という国際基準が使われていますが、預金者としては単純に「数値が高い = 安全」と理解しておけば問題ありません。

3-3. コア業務純益で見る本当の収益力ランキング

格付けや自己資本比率だけでなく、銀行が本業でしっかり稼げているかを確認することも重要です。それを示す指標が「コア業務純益」です。

コア業務純益とは、銀行の本業(預金と貸出、手数料収入など)から得られる利益のことで、株式売却益や不動産売却益といった一時的な収入は含みません。この数値がプラスで安定していれば、その銀行は健全に経営されていると判断できます。

2026年3月期は、金利上昇の恩恵を受けて、多くの地方銀行でコア業務純益が過去最高水準になる見込みです。S&Pグローバル・レーティングは、格付け先地方銀行7行について、「資金利益の拡大により、コア業務純益が大幅に改善する可能性が高い」と評価しています。

逆に、コア業務純益がマイナスになっている銀行は要注意です。本業で稼げていないということは、保有する株式や不動産を売却して利益を出しているだけの可能性があり、長期的には経営が行き詰まるリスクがあります。

コア業務純益は、決算短信や決算説明資料の「業績ハイライト」というページに記載されています。過去3年分の推移を確認して、安定してプラスを維持しているか、増加傾向にあるかをチェックしましょう。もし右肩下がりで推移している場合は、その銀行の将来性に疑問符がつきます。

また、ROE(自己資本利益率)も参考になります。ROEは「純利益 ÷ 自己資本 × 100」で計算され、効率的に利益を上げているかを示す指標です。地方銀行の平均ROEは5%前後ですが、優良銀行では8~10%を達成しているケースもあります。高ROEの銀行は、預金者へのサービス向上や金利引き上げの余力があると考えられます。

第4章:1,000万円超の預金者必見|ペイオフ対策と分散戦略

預金保護とペイオフ対策のイメージ

「預金は1,000万円まで保護される」と聞いたことがある方は多いと思いますが、それを超える金額をどう守ればいいのか、具体的に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。

この章では、ペイオフ制度の仕組みから、1,000万円を超える預金を安全に管理するための実践的な分散戦略まで、詳しく解説します。「そんなに預金ないよ」と思った方も、将来的に退職金や相続などでまとまった資金を手にする可能性がありますので、ぜひ知識として押さえておきましょう。

4-1. ペイオフ制度の仕組みと保護される預金の範囲

ペイオフ制度とは、銀行が経営破綻した場合に、預金保険機構が預金者一人あたり元本1,000万円とその利息を保護してくれる仕組みです。この制度は2005年に本格導入され、現在も有効に機能しています。

💡 ペイオフの保護対象

保護される預金:普通預金、定期預金、貯蓄預金など
保護上限:一人あたり元本1,000万円+その利息まで
保護されない預金:外貨預金、譲渡性預金など
全額保護される預金:決済用預金(無利息の当座預金など)

重要なのは、「一人あたり・一金融機関あたり」1,000万円という点です。例えば、A銀行に1,500万円預けていた場合、破綻時には1,000万円とその利息しか保護されず、残りの500万円は返ってこない可能性があります(破綻処理の結果次第で一部戻ることもあります)。

一方、A銀行に800万円、B銀行に700万円というように分散していれば、どちらか一方が破綻しても、1,500万円全額が保護されます。これがペイオフ対策の基本的な考え方です。

また、決済用預金(利息がつかない普通預金)は全額保護されます。一時的に大きな金額を預ける必要がある場合は、決済用預金を活用するのも一つの方法です。ただし、利息がつかないため、長期保有には向きません。

外貨預金や投資信託、保険商品などはペイオフの対象外です。これらは銀行の窓口で販売されていても、預金ではなく金融商品として扱われるため、銀行が破綻しても保護されません。購入時には必ずリスクを確認しましょう。

4-2. 複数銀行への分散預金シミュレーション【実例付き】

では、具体的にどのように預金を分散すればいいのでしょうか。ここでは、預金額別に実践的なシミュレーションを示します。

預金総額 推奨分散パターン ポイント
1,000万円以下 1行でOK(格付けAA以上推奨) 分散不要、安心して利用可能
1,500万円 A銀行900万円+B銀行600万円 2行に分散すれば全額保護
3,000万円 A銀行1,000万円×3行 3行に均等分散が管理しやすい
5,000万円 メガバンク2行+地銀2行+ネット銀行1行 用途別に使い分けると便利

例えば、退職金で2,500万円を受け取った場合、以下のような分散が考えられます。

📋 2,500万円の分散例

三菱UFJ銀行:1,000万円(メインバンク、給与振込・公共料金引き落とし用)
横浜銀行:1,000万円(地銀トップクラスの安全性、定期預金用)
auじぶん銀行:500万円(高金利ネット銀行、普通預金用)

この配分なら、どの銀行が破綻しても全額が保護され、かつ用途に応じて使い分けられます。ネット銀行で高金利の恩恵も受けられるバランスの良い構成です。

注意点として、同じ金融グループ内の銀行は別々にカウントされることを覚えておきましょう。例えば、三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行は別法人なので、それぞれ1,000万円まで保護されます。

ただし、管理口座が増えすぎると、パスワード管理や残高確認が煩雑になります。現実的には3~5行程度に分散するのがバランスが良いでしょう。スマホアプリで複数銀行の口座を一括管理できるサービスも増えているので、活用するのもおすすめです。

4-3. 高格付け銀行を組み合わせた最適ポートフォリオ構築法

ペイオフ対策だけでなく、用途や目的に応じて銀行を使い分けることで、利便性と安全性を両立した「銀行ポートフォリオ」を作ることができます。

ポートフォリオの基本は、「メインバンク」「サブバンク」「高金利バンク」の3階層構造です。メインバンクは給与振込や公共料金の引き落としなど、日常的に使う銀行。サブバンクは緊急時のバックアップや定期預金用。高金利バンクは使わない余剰資金を少しでも増やすための銀行です。

💡 おすすめ3階層ポートフォリオ

【メインバンク】三菱UFJ銀行、三井住友銀行など
→ 格付けAA、全国にATM、窓口相談可能

【サブバンク】横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行など
→ 格付けAA-以上、地域密着で相談しやすい

【高金利バンク】auじぶん銀行、ソニー銀行、楽天銀行など
→ 格付けAA前後、普通預金金利0.1~0.3%

この3階層構造なら、日常生活の利便性を保ちながら、ペイオフ対策と金利の最大化を同時に実現できます。例えば、月々の生活費はメインバンクで管理し、半年分の生活費はサブバンクの定期預金へ、使う予定のない余剰資金は高金利バンクの普通預金に入れておく、といった運用が可能です。

また、住宅ローンを組む予定がある方は、融資を受ける銀行に一定額の預金を持っておくと、金利優遇を受けられることがあります。その場合は、住宅ローンを借りる銀行をメインバンクにするのも戦略の一つです。

最後に、定期的な見直しも忘れずに。銀行の格付けは年に数回変更されることがあり、経営状況も変化します。少なくとも年に1回は、自分が利用している銀行の格付けや決算情報をチェックして、必要に応じて預金の移動を検討しましょう。手間に感じるかもしれませんが、大切な資産を守るための投資だと考えてください。

第5章:2026年銀行業界の展望と地銀再編シナリオ

銀行業界の未来展望イメージ

2026年、日本の銀行業界は大きな転換点を迎えています。日銀の利上げ、ゼロゼロ融資の返済ピーク、地銀再編の加速――。これらの変化は、私たち預金者にどのような影響を与えるのでしょうか。

この章では、2026年の銀行業界を取り巻く環境変化と、今後予想される地銀再編のシナリオについて解説します。将来を見据えた銀行選びのために、ぜひ最後までお読みください。

5-1. 日銀利上げによる銀行収益への影響分析

日本銀行は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、2025年1月には政策金利を0.25%から0.5%に引き上げました。これは銀行業界にとって約17年ぶりの本格的な利上げ局面であり、収益環境に大きな影響を与えています。

利上げは銀行にとって基本的に追い風です。預金金利よりも貸出金利の方が早く上昇するため、預貸利ざや(預金と貸出の金利差)が拡大し、利益が増えるからです。実際、メガバンク3行の2026年3月期連結純利益は4兆円を超える見込みで、3期連続の過去最高益更新が期待されています。

💡 預貸利ざや拡大の具体例

利上げ前:預金金利0.001%、貸出金利1.0% → 利ざや0.999%
利上げ後:預金金利0.01%、貸出金利1.5% → 利ざや1.49%

利ざやが0.5ポイント拡大すると、1兆円の貸出残高があれば、年間50億円の追加利益が生まれます。

地方銀行も同様に恩恵を受けています。S&Pグローバル・レーティングは、格付け先地方銀行7行について、「2026年3月期も資金利益の拡大を受け、コア業務純益が過去最高水準になる可能性が高い」と評価しています。長年苦しんできた地銀にとって、ようやく収益改善のチャンスが訪れたと言えるでしょう。

ただし、すべての銀行が恩恵を受けられるわけではありません。貸出先が少ない銀行や、不良債権を多く抱えている銀行は、利上げの効果が限定的です。むしろ、変動金利で借りている企業の返済負担が増えることで、新たな不良債権が発生するリスクもあります。

預金者にとっては、預金金利の上昇が期待できる一方で、住宅ローン金利も上昇するため、借入がある方は注意が必要です。変動金利で借りている場合は、固定金利への借り換えを検討するタイミングかもしれません。

5-2. ゼロゼロ融資返済ピークと倒産リスクの実態

2020年のコロナ禍で政府が実施した「ゼロゼロ融資」(実質無利子・無担保融資)の返済が、2026年にピークを迎えます。この融資は中小企業を救う緊急措置でしたが、収益力が回復していない企業にとっては重い負担となっています。

項目 データ 影響
ゼロゼロ融資総額 約43兆円 中小企業約150万社が利用
返済開始時期 2023~2026年 2026年が返済ピーク
倒産予測 増加見込み ゾンビ企業の淘汰が進む可能性

帝国データバンクの調査によると、ゼロゼロ融資を受けた企業の約2割が、依然として売上高がコロナ前の水準に戻っていません。こうした企業は「ゾンビ企業」と呼ばれ、本来なら市場から退出すべきところを、政府支援でかろうじて延命している状態です。

2026年は、こうしたゾンビ企業が返済に行き詰まり、倒産するケースが増えると予想されています。倒産が増えれば、融資していた銀行の不良債権も増加し、地銀の経営を圧迫する要因となります。

⚠️ 銀行への影響

利上げにより、銀行の融資審査は厳格化しています。収益力が回復していない企業への追加融資は難しくなり、資金繰りに窮した企業が連鎖倒産する恐れもあります。預金者としては、取引銀行の融資先が健全かどうか、決算資料の「業種別貸出状況」で確認しておくと安心です。

一方で、体力のある銀行にとっては、淘汰された企業の後を埋める新たな融資先を開拓するチャンスでもあります。結果として、強い銀行はより強く、弱い銀行は淘汰されるという二極化が進むでしょう。

5-3. 地銀統合・合併の最新動向と今後の予測

2026年は「地銀再編元年」と呼ばれるかもしれません。金融庁の伊藤長官は、預金減少が著しい地銀に対する監督を強化しており、統合・合併を促す動きが活発化しています。

すでに決定している代表的な事例が、八十二銀行と長野銀行の合併です。2026年に統合して「八十二長野銀行」となる予定で、これは健全性の高い八十二銀行が、経営が厳しい長野銀行を救済する形の合併です。合併後は長野県内での圧倒的なシェアを持つことになり、顧客サービスの向上も期待されています。

また、福井銀行と福邦銀行、鹿児島銀行と南日本銀行など、同一県内での統合が検討されているとの報道もあります。これらは経営が厳しい銀行同士の合併ではなく、体力のある銀行が弱い銀行を吸収する「救済型統合」になる可能性が高いでしょう。

💡 地銀統合のメリット・デメリット

メリット:
・経営効率化によるコスト削減
・ATMや店舗ネットワークの拡充
・システム統合による利便性向上

デメリット:
・店舗統廃合による地域サービス低下の懸念
・統合直後の混乱やシステムトラブルのリスク
・地域密着サービスの希薄化

預金者にとって統合は、必ずしも悪いことではありません。経営が安定し、ATMや店舗が増えれば利便性は向上します。ただし、統合直後は口座番号の変更やシステム切替えで一時的に不便を感じることもあるため、事前に銀行からの案内をよく確認しておきましょう。

今後10年で、全国の地方銀行は現在の約100行から、50~60行程度にまで減少するという予測もあります。人口減少と高齢化が進む地方では、単独での生き残りが難しい銀行が増えているためです。統合の噂が出た銀行を利用している場合は、早めに情報収集して対応を検討することをおすすめします。

最後に、統合が発表されても慌てる必要はありません。預金は法律で保護されており、統合によって預金が消えることはありません。ただし、手続きの煩雑さを避けたい場合や、より安定した銀行を選びたい場合は、統合前に預金の一部を他行に移すのも一つの選択肢です。

まとめ:銀行ランキング2026を活用した賢い資産防衛術

資産を守る賢い選択のイメージ

ここまで、2026年最新の銀行格付けランキングから、危ない地銀の見分け方、安全な銀行の選び方、ペイオフ対策、そして銀行業界の展望まで、幅広く解説してきました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめ、今日から実践できる行動指針をお伝えします。

本記事の重要ポイント【3つの要点整理】

まず第一に、銀行選びは格付けAA-以上を基準にすることが重要です。メガバンク3行(三菱UFJ、三井住友、みずほ)はいずれもAA評価で、圧倒的な安全性を誇ります。地方銀行なら横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行、八十二銀行などが高格付けを維持しており、地域密着のサービスを受けながら安心して預金できます。ネット銀行ではauじぶん銀行、ソニー銀行がAA以上の評価を得ており、高金利と安全性を両立できる選択肢です。

第二に、不良債権比率が2%を超える銀行には注意が必要です。福邦銀行、南日本銀行、スルガ銀行、きらやか銀行、長野銀行などは脆弱度ランキングで上位に位置しており、経営課題を抱えています。特にスルガ銀行の不良債権比率9.16%は地銀最悪の水準で、慎重な判断が求められます。預金先の銀行が統合の噂や預金減少のニュースが出た場合は、早めに情報収集して対応を検討しましょう。

第三に、1,000万円を超える預金は必ず複数行に分散することです。ペイオフ制度により、一人あたり・一金融機関あたり1,000万円とその利息までしか保護されません。2,500万円なら3行に、5,000万円なら5行に分散することで、全額を保護できます。メインバンク、サブバンク、高金利バンクの3階層ポートフォリオを構築すれば、利便性と安全性、収益性を同時に実現できます。

今日からできる3つの行動ステップ

📋 実践アクションリスト

ステップ1:現在の預金先の格付けを確認する
利用している銀行の公式サイトで「格付け情報」をチェックしましょう。JCRやR&Iで最低でもA以上、できればAA-以上なら安心です。格付けが低い場合や、取得していない場合は、自己資本比率と不良債権比率を確認してください。

ステップ2:預金額が1,000万円を超えているか確認する
もし超えている場合は、今週中に2~3行への分散計画を立てましょう。メガバンク1行+高格付け地銀1行+ネット銀行1行という組み合わせがバランス良好です。口座開設はオンラインで完結できる銀行も多く、思ったより簡単です。

ステップ3:年1回の銀行健全性チェックを習慣化する
毎年決算発表時期(5月頃)に、取引銀行の格付け、自己資本比率、コア業務純益をチェックする習慣をつけましょう。スマホのカレンダーにリマインダーを設定しておけば忘れません。

行動を起こすのは今です。「まあ大丈夫だろう」と先延ばしにしていると、いざという時に後悔することになります。特に退職金を受け取った直後や、相続で大きな資金を手にした直後は、すぐに分散対策を実施しましょう。銀行の破綻は突然やってきます。事前の備えが、あなたの大切な資産を守る唯一の方法です。

2026年の変化をチャンスに変える

2026年は日本の銀行業界にとって大きな転換期です。日銀の利上げにより、銀行の収益環境は改善し、預金金利も少しずつ上昇しています。一方で、ゼロゼロ融資の返済ピークや地銀再編の加速など、リスク要因も存在します。この変化を「不安」ではなく「チャンス」と捉えましょう。

例えば、預金金利が上昇している今こそ、メガバンクの超低金利から、ネット銀行の高金利に資金を移すチャンスです。auじぶん銀行やソニー銀行なら、普通預金でも0.2~0.3%の金利が得られ、メガバンクの200倍以上の利息を受け取れます。1,000万円を預ければ、年間2~3万円の差が生まれます。この差は決して小さくありません。

また、地銀の統合が進むことで、サービスの質が向上したり、ATMネットワークが拡充されたりするメリットもあります。統合を「不便になる」と捉えるのではなく、「より良いサービスを受けられる機会」と前向きに考えてみてください。

💡 最後のメッセージ

銀行選びは、人生の安心を買う行為です。正しい知識を持ち、定期的にチェックする習慣さえあれば、リスクは最小限に抑えられます。この記事で学んだ内容を、ぜひ家族や友人とも共有してください。大切な人の資産を守る手助けになるはずです。

最後に、一つだけ覚えておいてください。「安全な銀行」とは、格付けが高く、自己資本比率が高く、本業で安定した利益を出している銀行です。この3つの条件を満たしていれば、経済危機が来ても、あなたの預金は守られます。

さあ、今すぐスマホを手に取って、あなたの銀行の格付けを確認してみませんか?その小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの安心につながります。2026年、変化の時代を賢く乗り切り、あなたの資産を確実に守っていきましょう。

あなたの未来の安心のために、今日から行動を始めましょう!

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