新NISA(つみたて投資枠)を活用してANAマイルを効率的に貯めたいと考えている方は多いでしょう。しかし、どの証券会社とクレジットカードを組み合わせれば最大限のマイルを獲得できるのか、ポイント交換ルートの違いや手数料の影響など、複雑で分かりにくいのが現状です。実は、2026年1月現在、みずほルートの新規受付終了により交換ルートが大きく変化しており、最新情報を把握することが重要になっています。本記事では、月1万円から10万円まで積立額別の具体的な獲得マイル数、SBI証券×三井住友カードを中心とした最適な組み合わせ、VポイントからANAマイルへの交換方法、さらには信託報酬や手数料を考慮した実質的なメリットまで徹底解説します。投資初心者でも理解できるよう、仕組みから設定手順、注意点まで分かりやすくお伝えしますので、資産形成とマイル獲得を同時に実現したい方は必見です。
- 新NISAのクレカ積立でANAマイルを貯める具体的な仕組みと最新の交換ルート
- 月額積立額別(1万円~10万円)の年間マイル獲得シミュレーションと実質還元率
- SBI証券×三井住友カードが最適な理由と、他社との比較ポイント
- Vポイント→ANAマイル交換時の注意点と、みずほルート終了後の対応策
- 投資効率を損なわずにマイルを最大化するための実践的なチェックリスト
- 1. 新NISAでANAマイルを貯める基本の仕組みと最新交換ルート
- 2. SBI証券×三井住友カードがANAマイル獲得に最適な理由
- 3. 月額積立額別|ANAマイル獲得シミュレーションと実質還元率
- 4. 新NISAクレカ積立でANAマイルを最大化する設定手順
- 5. 新NISA×ANAマイル獲得時の注意点とよくある失敗例
- まとめ|新NISAでANAマイルを賢く貯めるための実践チェックリスト
第1章:新NISAでANAマイルを貯める基本の仕組みと最新交換ルート
1-1. クレカ積立によるポイント付与の流れとANAマイル交換の基礎知識
新NISAでANAマイルを貯めたいと考えている方にとって、まず理解しておきたいのが「新NISA自体は直接マイルを付与する制度ではない」という大前提です。実は、クレジットカード決済を通じて獲得したポイントをANAマイルに交換することで、間接的にマイルを貯める仕組みになっています。
具体的な流れを見ていきましょう。新NISAのつみたて投資枠では、毎月決まった金額を投資信託に積み立てることができます。この積立購入の支払い方法として、クレジットカード決済を選択できる証券会社が増えています。たとえばSBI証券では三井住友カード、楽天証券では楽天カードといった具合です。
クレジットカードで投資信託を購入すると、通常のお買い物と同じようにカード会社のポイントが付与されます。このポイント付与率は、カードの種類や証券会社との提携内容によって0.5パーセントから最大3.0パーセントまで幅があります。たとえば三井住友カード ゴールド(NL)なら1.0パーセント、プラチナプリファードで年間500万円以上利用すれば3.0パーセントの還元が受けられます。
💡 ポイント付与の流れ
新NISAでクレカ積立 → カード会社のポイントゲット → そのポイントをANAマイルに交換 → 特典航空券などに利用できる!この3ステップを理解しておけば、投資をしながら効率的にマイルを貯められますよ。
ここで重要なのが、貯まったポイントをいかに効率よくANAマイルに交換するかです。カード会社によって貯まるポイントの種類が異なり、それぞれANAマイルへの交換ルートや交換レートが設定されています。たとえば三井住友カードの場合は「Vポイント」が貯まり、このVポイントをANAマイルに交換する際の交換率が重要になってきます。
1-2. 2026年最新|VポイントからANAマイルへの交換ルート完全ガイド
2026年1月現在、VポイントからANAマイルへの交換ルートには大きな変化が起きています。以前は「みずほルート」と呼ばれる70パーセントの高レート交換が可能でしたが、2026年1月21日以降、みずほマイレージクラブカード/ANAの新規発行が停止されたため、これから新しく始める方は別のルートを選ぶ必要があります。
現在主流となっているのが「三井住友ANAカードルート」です。このルートでは、三井住友カード発行のANAカードを所有していると、VポイントをANAマイルに60パーセントのレートで交換できます。つまり1,000ポイントが600マイルになる計算です。ANAカードを持っていない場合は50パーセント(1,000ポイント→500マイル)になってしまうので、本気でマイルを貯めたいならANAカードの所有は必須と言えるでしょう。
| 交換ルート | 交換レート | 現在の状況 |
|---|---|---|
| みずほルート | 70% | 新規受付終了(既存会員のみ利用可) |
| 三井住友ANAカードルート | 60% | 利用可能(ANAカード所有が条件) |
| Vポイント直接交換 | 50% | 利用可能(ANAカード不要) |
交換の手順も確認しておきましょう。まずVpassアプリまたはウェブサイトにログインし、「ポイント交換」メニューからANAマイルを選択します。交換したいポイント数を入力して申し込むと、通常1週間から10日程度でANAマイレージクラブの口座にマイルが反映されます。交換は1ポイント単位から可能ですが、最低交換単位が設定されている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
ちなみに、楽天証券で楽天カードを使う場合は楽天ポイントが貯まりますが、楽天ポイントからANAマイルへの交換レートは50パーセントと、やや効率が落ちます。マネックス証券のマネックスカードも1.1パーセントの高還元率が魅力ですが、ANAマイルへの直接交換ルートは限定的です。こうした比較からも、SBI証券と三井住友カードの組み合わせが現時点で最も効率的と言えるでしょう。
1-3. みずほルート終了後の影響と代替手段の選び方
みずほルートの新規受付終了は、ANAマイラーにとって大きなニュースでした。70パーセントという高い交換レートは非常に魅力的でしたが、今から新しく始める方は60パーセントの三井住友ANAカードルートが現実的な選択肢になります。10パーセントの差は決して小さくありませんが、それでも投資をしながらマイルが貯まるメリットは十分に大きいと言えます。
具体的な影響を数字で見てみましょう。月10万円を新NISAで積み立て、三井住友カード ゴールド(NL)で1.0パーセントの還元を受けた場合、年間12,000ポイントが貯まります。これをみずほルート(70パーセント)で交換すれば8,400マイル、三井住友ANAカードルート(60パーセント)なら7,200マイルです。差は1,200マイルですが、7,200マイルでも国内線の特典航空券が十分狙えるレベルです。
⚠️ 代替手段を選ぶ際のポイント
みずほルートが使えなくなった今、重要なのは「交換レート」「手続きの簡単さ」「カード年会費とのバランス」の3点です。60パーセントの交換レートでも、年会費が安く手続きが簡単なら長く続けられます。無理なく継続できる仕組みを選ぶことが、長期的なマイル獲得の秘訣ですよ。
既にみずほマイレージクラブカード/ANAを持っている方は、引き続き70パーセントルートを利用できるので、そのまま継続するのがベストです。しかし新規で始める方や、カードの更新ができなくなった方は、三井住友ANAカードルートへの切り替えを検討しましょう。ANA VISA/Master一般カードなら初年度年会費無料、2年目以降も2,200円(税込)と比較的手頃です。
また、大和コネクト証券でセゾンカードを使う方法もあります。セゾンカードで貯まる永久不滅ポイントは、60パーセントのレートで直接ANAマイルに交換できます。既にセゾンプラチナビジネスアメックスなどを持っている方なら、新たにカードを作る必要がないので選択肢に入るでしょう。ただし、セゾンカードのクレカ積立還元率は0.5パーセントから1.0パーセント程度なので、還元率重視なら三井住友カードのほうが有利です。
結論として、2026年以降にANAマイルを効率的に貯めるなら、SBI証券で三井住友カード(ゴールドNL以上)を使い、貯まったVポイントを三井住友ANAカード経由で60パーセント交換する方法が最もバランスが取れています。みずほルートが使えなくなったのは残念ですが、それでも十分にメリットのある仕組みなので、前向きに取り組んでいきましょう。
第2章:SBI証券×三井住友カードがANAマイル獲得に最適な理由
2-1. SBI証券でのクレカ積立対応カード一覧と還元率比較
SBI証券が新NISAでANAマイルを貯めるのに最適な理由は、クレカ積立に対応しているカードの種類が非常に豊富で、それぞれに異なる還元率やメリットがある点です。他の証券会社では特定のカードしか使えないケースが多いのですが、SBI証券なら自分のライフスタイルや年間カード利用額に合わせて最適なカードを選べます。
まず三井住友カードシリーズから見ていきましょう。最もベーシックな三井住友カード(NL)は年会費永年無料で、前年に10万円以上のカード利用があれば0.5パーセントの還元率が適用されます。10万円未満だと還元率0パーセントになってしまうので、普段のお買い物でもある程度使うことが前提です。とはいえ月1万円程度の利用で条件クリアできるので、初めての方でも十分狙えるラインです。
次にステップアップしたいのが三井住友カード ゴールド(NL)です。年会費は5,500円(税込)ですが、年間100万円以上利用すれば翌年以降の年会費が永年無料になる大きな特典があります。還元率は1.0パーセントで、前年100万円以上の利用が条件です。月約8万3,000円の利用で達成できるので、生活費の多くをカード払いにしている方なら十分クリアできるでしょう。
| カード名 | 年会費 | 還元率 | 条件 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード(NL) | 永年無料 | 0.5% | 前年10万円以上利用 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 5,500円 (条件達成で永年無料) |
1.0% | 前年100万円以上利用 |
| 三井住友カード プラチナプリファード | 33,000円 | 1.0~3.0% | 年間利用額に応じて変動 |
さらに上を目指すなら三井住友カード プラチナプリファードがあります。年会費33,000円(税込)と高額ですが、年間500万円以上の利用で還元率3.0パーセント、300万円以上で2.0パーセントと、使えば使うほどお得になる設計です。経営者の方や事業用の支払いが多い方なら、十分に元が取れる可能性があります。新NISAで月10万円、年間120万円積み立てるだけで36,000ポイント(3.0パーセントの場合)獲得できるので、ANAマイル換算で21,600マイルになります。
三井住友カード以外にも選択肢があります。ラグジュアリーカードシリーズ(チタン、ブラック、ゴールド)は年会費55,000円から220,000円と高額ですが、決済条件なしで1.0パーセントから1.5パーセントの還元が受けられます。前年の利用額を気にせず安定した還元を受けたい方には魅力的です。また、JCBオリジナルシリーズのカードも対応しており、J-POINTを60パーセントのレートでANAマイルに交換できます。
💡 カード選びのコツ
年会費と還元率のバランスを見極めることが大切です。年間100万円程度のカード利用なら三井住友カード ゴールド(NL)、300万円以上ならプラチナプリファードがコスパ最強。無理なく使える範囲で選びましょう。
2-2. 三井住友カード ゴールド(NL)とプラチナプリファードの選び方
多くの方が悩むのが、ゴールド(NL)とプラチナプリファードのどちらを選ぶかという点です。結論から言うと、年間カード利用額が200万円未満ならゴールド(NL)、300万円以上ならプラチナプリファードが有利になります。この分岐点を理解しておけば、自分に合ったカードを迷わず選べるでしょう。
ゴールド(NL)の最大の魅力は、年間100万円以上の利用で翌年以降の年会費が永年無料になる点です。初年度だけ5,500円かかりますが、それ以降は実質無料で1.0パーセント還元を受け続けられます。たとえば新NISAで月10万円(年120万円)積み立てるだけで条件クリアできるので、他の支出と合わせれば難しくありません。100万円達成時には10,000ポイントのボーナスも付くので、初年度の年会費もほぼ回収できます。
一方プラチナプリファードは、年会費33,000円と高額ですが、還元率の変動幅が大きいのが特徴です。年間利用額に応じて以下のように還元率が変わります。利用額が少ない時は1.0パーセント、300万円以上で2.0パーセント、500万円以上で3.0パーセントです。さらに継続特典として、年間100万円ごとに最大40,000ポイント(400万円利用時)のボーナスがもらえるので、実質的な還元率はさらに高くなります。
⚠️ 年会費33,000円の元を取るには?
プラチナプリファードで年会費の元を取るには、年間300万円以上の利用が目安です。この場合、クレカ積立120万円(還元率2.0%で24,000ポイント)+ 通常利用180万円(還元率1.0%で18,000ポイント)+ 継続特典30,000ポイントで、合計72,000ポイント獲得できます。ANAマイル換算で43,200マイルなので、十分に元が取れる計算です。
具体的なシミュレーションをしてみましょう。Aさんは年間カード利用額150万円(新NISA120万円 + その他30万円)の場合、ゴールド(NL)なら年会費無料で15,000ポイント(1.0パーセント還元)獲得できます。プラチナプリファードだと年会費33,000円かかり、還元率1.0パーセントで15,000ポイントなので、明らかにゴールド(NL)が有利です。
一方Bさんは年間カード利用額400万円(新NISA120万円 + その他280万円)の場合を考えてみます。ゴールド(NL)なら年会費無料で40,000ポイント + ボーナス10,000ポイント = 50,000ポイントです。プラチナプリファードなら年会費33,000円で、還元率2.0パーセント(クレカ積立分24,000ポイント)+ 通常利用分28,000ポイント + 継続特典40,000ポイント = 92,000ポイント獲得できます。年会費を差し引いてもプラチナプリファードのほうが圧倒的にお得という結果になります。
選び方のポイントをまとめると、年間利用額が100万円から200万円程度ならゴールド(NL)で十分です。300万円を超えるならプラチナプリファードを検討する価値があります。ただしプラチナプリファードは特約店でさらに還元率が上がる仕組みもあるので、よく使うお店が対象なら200万円台でも元が取れる可能性があります。自分のカード利用パターンをしっかり把握して選びましょう。
2-3. 他社証券会社(楽天・マネックス・大和コネクト)との徹底比較
SBI証券以外にも新NISAのクレカ積立に対応している証券会社があります。ここでは楽天証券、マネックス証券、大和コネクト証券と比較して、ANAマイルを貯める観点からどこが最適かを見極めていきましょう。結論を先に言うと、総合的にはSBI証券が最も有利ですが、状況によっては他社も選択肢に入ります。
楽天証券は楽天カードでクレカ積立ができ、楽天ポイントが貯まります。還元率は一般カードで0.5パーセントまたは1.0パーセント(条件により変動)、楽天プレミアムカードなら1.0パーセント固定です。一見良さそうですが、問題は楽天ポイントからANAマイルへの交換レートが50パーセントと低い点です。つまり実質的なANAマイル還元率は0.25パーセントから0.5パーセント程度になってしまい、SBI証券の0.3パーセントから0.6パーセント(60パーセント交換レート適用時)と比べると見劣りします。
| 証券会社 | 対応カード | ポイント還元率 | ANAマイル交換率 | 実質マイル還元率 |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード | 0.5~3.0% | 60% | 0.3~1.8% |
| 楽天証券 | 楽天カード | 0.5~1.0% | 50% | 0.25~0.5% |
| マネックス証券 | マネックスカード | 1.1% | 直接交換不可 | - |
| 大和コネクト証券 | セゾンカード | 0.5~1.0% | 60% | 0.3~0.6% |
マネックス証券はマネックスカードで1.1パーセントの高還元率が魅力です。マネックスポイントが貯まりますが、ANAマイルへの直接交換ルートがないため、dポイントやTポイント経由で交換する必要があり、手間がかかります。交換レートも複数回の交換を経ると目減りしてしまうので、純粋にANAマイルを貯めたいならあまりおすすめできません。ただしdポイントやTポイントとして使うなら高還元なので、マイル以外の用途も考えている方には選択肢に入るでしょう。
大和コネクト証券はセゾンカードやUCカードでクレカ積立ができ、永久不滅ポイントが貯まります。セゾンプラチナカードなら還元率1.0パーセント、一般カードでも0.5パーセントです。永久不滅ポイントは60パーセントのレートで直接ANAマイルに交換できるので、交換の手間はSBI証券と同程度です。既にセゾンプラチナビジネスアメックスなどを持っている方なら、新たにカードを作る必要がないので便利ですね。
💡 証券会社選びのポイント
ANAマイルを最優先で貯めるならSBI証券×三井住友カードが鉄板です。楽天経済圏をメインで使っているなら楽天証券、既にセゾンカードを愛用しているなら大和コネクト証券も選択肢に入ります。自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
もう一つ重要なのが、クレカ積立の上限額です。2024年3月から多くの証券会社で月10万円まで引き上げられましたが、大和コネクト証券は月5万円が上限です。新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)をフルに活用したいなら、月10万円対応のSBI証券や楽天証券が有利になります。
総合的に判断すると、ANAマイルを効率的に貯めるという観点では、SBI証券×三井住友カード(ゴールドNL以上)の組み合わせが圧倒的に優れています。還元率、交換レート、カードの選択肢の多さ、どれを取っても他社を上回っています。既に楽天経済圏やセゾンカードを中心に生活している方は、無理に乗り換える必要はありませんが、これから新しく始めるならSBI証券を選んでおけば間違いないでしょう。
第3章:月額積立額別|ANAマイル獲得シミュレーションと実質還元率
3-1. 月1万円~3万円積立時の年間マイル獲得数と具体例
新NISAを始めたばかりの方や、無理なく続けたい方にとって現実的なのが月1万円から3万円の積立です。この金額でも、クレカ積立とANAマイル交換を組み合わせることで、毎年確実にマイルを積み上げていくことができます。ここでは具体的な獲得マイル数をシミュレーションしてみましょう。
まず月1万円積立の場合を見ていきます。年間積立額は12万円です。三井住友カード(NL)を使い、前年10万円以上の利用条件をクリアして0.5パーセント還元を受けた場合、年間で600ポイントのVポイントが貯まります。これを三井住友ANAカード経由で60パーセント交換すると、360マイルになります。数字だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、5年続ければ1,800マイルです。国内線の特典航空券は片道5,000マイルから交換できるので、数年間積み立てれば十分狙えるレベルになります。
💡 月1万円でも十分価値がある理由
月1万円の積立は年間360マイルですが、これは「投資をしながら」獲得できるマイルです。投資自体のリターン(年平均5パーセントと仮定すると年6,000円程度)とマイルを合わせると、実質的なメリットはかなり大きくなります。長期的な視点で考えることが大切ですよ。
次に月2万円積立の場合です。年間積立額は24万円になります。同じく三井住友カード(NL)で0.5パーセント還元なら年間1,200ポイント、ANAマイル換算で720マイルです。もし三井住友カード ゴールド(NL)にステップアップして1.0パーセント還元を受けられれば、年間2,400ポイント、ANAマイル換算で1,440マイルになります。この時点で、毎年1,000マイル以上を確実に積み上げられるようになります。
月3万円積立の場合は年間36万円です。三井住友カード ゴールド(NL)で1.0パーセント還元なら年間3,600ポイント、ANAマイル換算で2,160マイルです。この金額になると、3年間で6,480マイル貯まるので、国内線の特典航空券(片道5,000マイルから)が視野に入ってきます。さらに、普段のお買い物でもカードを使えば、年間100万円の利用条件をクリアしやすくなり、ボーナスポイント10,000ポイント(ANAマイル換算6,000マイル)も獲得できる可能性が高まります。
| 月額積立額 | 年間積立額 | 還元率0.5%時 | 還元率1.0%時 | ANAマイル(60%交換) |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 12万円 | 600P | 1,200P | 360~720マイル |
| 2万円 | 24万円 | 1,200P | 2,400P | 720~1,440マイル |
| 3万円 | 36万円 | 1,800P | 3,600P | 1,080~2,160マイル |
具体例として、20代のCさんのケースを見てみましょう。Cさんは新社会人で、まずは月1万円から新NISAを始めました。三井住友カード(NL)を発行し、生活費の一部をカード払いにして年間利用額を10万円以上に保ちました。初年度は360マイルでしたが、翌年から月2万円に増額し、年間1,440マイル獲得できるようになりました。3年後には合計4,000マイル以上貯まり、国内線の短距離区間(東京-大阪など)の片道特典航空券と交換できるようになったそうです。
このように、月1万円から3万円の積立でも、継続することで確実にマイルが貯まっていきます。投資初心者の方は無理せず少額から始めて、収入が増えたり生活に余裕ができたりしたら徐々に積立額を増やしていくのがおすすめです。マイル獲得は長期戦なので、無理なく続けられる金額設定が何よりも大切です。
3-2. 月5万円~10万円積立でつみたて投資枠をフル活用した場合の試算
月5万円以上積み立てられる余裕がある方は、新NISAのつみたて投資枠を効率的に活用できる段階に入ります。特に月10万円積立は年間120万円となり、つみたて投資枠の上限をちょうど使い切れるため、非課税メリットを最大限享受しながらマイルも効率的に貯められる理想的な金額設定です。
まず月5万円積立の場合を見てみましょう。年間積立額は60万円です。三井住友カード ゴールド(NL)で1.0パーセント還元を受けると、年間6,000ポイントが貯まります。これをANAマイルに60パーセント交換すると3,600マイルになります。この時点で、年に1回は国内線の片道特典航空券と交換できるレベルに達します。2年続ければ7,200マイルなので、繁忙期でない時期なら東京-札幌や東京-福岡といった中距離路線の往復も狙えるようになります。
次に月10万円積立の場合です。年間積立額は120万円で、新NISAのつみたて投資枠の上限です。三井住友カード ゴールド(NL)で1.0パーセント還元なら年間12,000ポイント、ANAマイル換算で7,200マイルです。さらに、年間100万円以上の利用でボーナスポイント10,000ポイントが付くので、合計22,000ポイント、ANAマイル換算で13,200マイルになります。これだけあれば、国内線の主要路線往復(10,000マイル前後)を毎年確保できるようになります。
⚠️ プラチナプリファードなら更に上を目指せる
三井住友カード プラチナプリファードで年間500万円以上利用し、還元率3.0パーセントを達成した場合、新NISAだけで年間36,000ポイント(ANAマイル21,600マイル)獲得できます。さらに継続特典も合わせれば、年間3万マイル超えも夢ではありません。高所得者の方はぜひ検討してみてください。
| 月額積立額 | 年間積立額 | 基本ポイント (1.0%還元) |
ボーナス ポイント |
合計ANAマイル (60%交換) |
|---|---|---|---|---|
| 5万円 | 60万円 | 6,000P | – | 3,600マイル |
| 10万円 | 120万円 | 12,000P | 10,000P | 13,200マイル |
実例として、30代共働き夫婦のDさん・Eさんご夫妻のケースをご紹介します。ご夫婦それぞれがSBI証券で新NISA口座を開設し、三井住友カード ゴールド(NL)でそれぞれ月10万円ずつ積み立てています。世帯として年間240万円の投資になりますが、それぞれが年間100万円以上のカード利用条件をクリアしているため、2人合わせて年間44,000ポイント、ANAマイル換算で26,400マイル獲得しています。これだけあれば、毎年家族で国内旅行を楽しんだり、数年に一度はハワイなどの海外旅行も視野に入れられるそうです。
月10万円積立の魅力は、マイル獲得だけでなく投資効率の面でも優れている点です。つみたて投資枠の年間120万円をフル活用することで、非課税枠を無駄なく使い切れます。仮に年平均5パーセントのリターンがあれば、20年後には約4,100万円の資産になる計算です(複利効果込み)。その過程で毎年7,200マイル以上獲得できるのですから、資産形成とマイル獲得の両立という点で最高の選択肢と言えるでしょう。
ただし、月10万円の積立は年間120万円ですから、無理のない範囲で設定することが大前提です。生活防衛資金(生活費の3から6カ月分)を確保した上で、余裕資金で投資を行いましょう。投資は長期戦なので、途中で解約せざるを得ない状況を作らないことが何よりも重要です。マイル獲得はあくまで「おまけ」であり、本質は長期的な資産形成であることを忘れないでくださいね。
3-3. 信託報酬・交換手数料を考慮した実質的なマイル還元率の計算方法
ここまでポイント還元やマイル獲得数について説明してきましたが、実際には信託報酬や交換手数料などのコストも考慮する必要があります。これらのコストを差し引いた「実質的なマイル還元率」を理解することで、本当にお得なのかを正しく判断できるようになります。
まず信託報酬について説明します。投資信託には運用管理費用として信託報酬がかかります。新NISAのつみたて投資枠で選べる商品は金融庁の基準を満たした低コスト商品が中心ですが、それでも年率0.1パーセントから0.5パーセント程度のコストがかかります。たとえば人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は信託報酬が年率0.05775パーセント程度です。
この信託報酬は保有している間ずっとかかり続けるコストなので、長期的には無視できない金額になります。仮に120万円を年率0.1パーセントの信託報酬の商品で運用した場合、年間1,200円のコストがかかります。一方、ポイント還元で得られるVポイントは12,000ポイント(1.0パーセント還元の場合)なので、信託報酬を差し引いても十分にプラスになります。
💡 実質還元率の計算式
実質マイル還元率 = (ポイント還元率 × ANAマイル交換率) – (信託報酬 + その他コスト)÷ 積立額。たとえば1.0パーセント還元、60パーセント交換、信託報酬0.1パーセントなら、実質還元率は約0.5パーセントになります。それでも銀行預金の利息よりはるかに高いですよね。
次にポイント交換の手数料について確認しましょう。VポイントからANAマイルへの交換自体に手数料はかかりません。ただし、みずほルートのように複数のポイントを経由する場合は、途中の交換で手数料が発生するケースもあります。三井住友ANAカードルートなら直接交換なので、余計な手数料を気にする必要がないのもメリットです。
また、ANAカードの年会費もコストとして考慮すべきです。ANA VISA/Master一般カードは初年度無料、2年目以降2,200円(税込)です。年間7,200マイル獲得できる場合、1マイルの価値を2円から5円と考えると14,400円から36,000円相当の価値があるので、年会費2,200円を差し引いても十分に元は取れます。ただし、マイルをほとんど使わずに失効させてしまうと意味がないので、計画的に特典航空券と交換することが大切です。
| 項目 | 年間コスト | 備考 |
|---|---|---|
| 信託報酬(年率0.1%) | 約1,200円 | 120万円保有時 |
| ANAカード年会費 | 2,200円 | 2年目以降 |
| ポイント交換手数料 | 0円 | Vポイント→ANAマイル直接交換 |
| 合計年間コスト | 約3,400円 | – |
実例として、40代会社員のFさんのケースを見てみましょう。Fさんは月10万円を新NISAで積み立て、信託報酬0.1パーセントの商品を選んでいます。年間12,000ポイント獲得し、ANAマイル7,200マイルに交換しています。信託報酬1,200円とANAカード年会費2,200円を差し引いても、マイルの価値(1マイル=3円として21,600円相当)を考えると、実質18,200円分のメリットがあります。これは積立額120万円に対して約1.5パーセントの実質還元率に相当し、銀行預金や他の投資方法と比べても非常に優秀だとFさんは満足しているそうです。
最後に注意点として、マイルの価値は使い方によって大きく変動します。特典航空券として使えば1マイル=2円から5円以上の価値がありますが、座席のアップグレードや商品交換に使うと1マイル=1円程度に下がることもあります。マイルを最大限活用するには、計画的に特典航空券と交換し、繁忙期を避けて必要マイル数が少ない時期を狙うことが重要です。そうすることで、実質的なマイル還元率をさらに高めることができるでしょう。
第4章:新NISAクレカ積立でANAマイルを最大化する設定手順
4-1. SBI証券口座・NISA口座開設からクレジットカード登録までの流れ
新NISAでANAマイルを効率的に貯めるための第一歩は、SBI証券で口座を開設することです。口座開設はスマートフォンやパソコンから簡単に申し込めますが、NISA口座の開設には税務署の審査があるため通常1週間から2週間程度かかります。余裕を持って準備を始めましょう。
まずSBI証券の公式サイトにアクセスして「口座開設」ボタンをクリックします。メールアドレスを登録すると認証コードが送られてくるので、それを入力して本人情報の入力画面に進みます。氏名、住所、生年月日、職業などの基本情報を入力し、NISA口座の開設も同時に申し込むにチェックを入れてください。この時、「つみたて投資枠」を選択することを忘れないようにしましょう。
次に本人確認書類の提出です。スマートフォンで運転免許証やマイナンバーカードを撮影してアップロードする方法が最も早くて便利です。マイナンバー確認書類も必要なので、マイナンバーカードを持っていない方は通知カードや住民票の写しを用意してください。本人確認が完了すると、最短で翌営業日には証券総合口座が開設されます。
💡 口座開設時の注意ポイント
他の金融機関でNISA口座を持っている場合は、金融機関変更の手続きが必要です。その場合、変更完了まで1カ月以上かかることもあるので、早めに手続きを始めましょう。また、今年既に他社のNISAで買付をしている場合、翌年からしか新しい金融機関でのNISAを利用できません。
証券総合口座が開設されたら、次はクレジットカードの登録です。SBI証券にログインして、メニューから「投信」→「投信積立」→「クレジットカード」と進みます。三井住友カードの場合、カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力し、本人認証サービス(3Dセキュア)の認証を行います。この認証では、カード会社から送られてくるワンタイムパスワードを入力する必要があります。
カード登録が完了したら、いよいよ積立設定です。積み立てたい投資信託を選びます。人気商品は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などです。信託報酬が低く、長期投資に適した商品を選びましょう。商品を選んだら、毎月の積立金額を設定します。最低100円から設定できますが、ANAマイルを効率的に貯めるなら月1万円以上がおすすめです。
| 手順 | 所要時間 | 必要なもの |
|---|---|---|
| SBI証券口座開設申込 | 10~15分 | メールアドレス、本人情報 |
| 本人確認書類の提出 | 5~10分 | 運転免許証、マイナンバー書類 |
| NISA口座審査 | 1~2週間 | 税務署での審査待ち |
| クレジットカード登録 | 5分 | 三井住友カード、本人認証 |
| 積立設定 | 5~10分 | 投資商品選択、金額設定 |
積立日は毎月1日に設定されることが多いですが、クレカ積立の場合は決済日が決まっているので確認しておきましょう。三井住友カードの場合、積立申込締切日は毎月10日で、実際の買付は翌月1日に行われます。たとえば1月10日までに申し込めば2月1日に買付が実行されるという流れです。
実際に設定を行ったGさん(30代会社員)の体験談をご紹介します。Gさんは休日の午前中にスマホで口座開設を申し込み、運転免許証とマイナンバーカードで本人確認を済ませました。翌週には証券総合口座が開設され、NISA口座の審査も10日後に完了しました。その後、三井住友カード ゴールド(NL)を登録し、月5万円の積立設定を行いました。最初は不安でしたが、画面の指示に従って進めるだけで思ったより簡単だったとのことです。
4-2. ANAカード所有による交換率60%達成のための準備と注意点
SBI証券でクレカ積立を始めたら、次はポイントをANAマイルに効率的に交換するための準備が必要です。VポイントからANAマイルへの交換率を50パーセントから60パーセントに引き上げるには、三井住友カード発行のANAカードを所有していることが条件になります。この10パーセントの差は長期的に見ると大きな違いを生むので、必ず準備しておきましょう。
対象となるANAカードは、ANA VISA/Master一般カード、ANAゴールドカード、ANAプラチナプレミアムカードなどです。年会費が最も安いのはANA VISA/Master一般カードで、初年度無料、2年目以降2,200円(税込)です。ゴールドカードは15,400円(税込)、プラチナプレミアムカードは96,800円(税込)と高額になりますが、マイル移行手数料が無料になったり、フライトボーナスマイルが高かったりするメリットがあります。
ANAカードを申し込む際の注意点がいくつかあります。まず、既に三井住友カード(NL)やゴールド(NL)を持っている場合、ANAカードは別のカードとして申し込む必要があります。同じ三井住友カードのグループですが、カードの種類が異なるため、2枚持ちになります。年会費もそれぞれかかるので、トータルのコストを考えて選びましょう。
⚠️ ANAカード所有で本当に元が取れるか?
年会費2,200円のANA一般カードを持つことで、交換率が50パーセントから60パーセントに上がります。たとえば年間12,000ポイント獲得する場合、50パーセントなら6,000マイル、60パーセントなら7,200マイルです。差額1,200マイルの価値を1マイル=2円と見積もっても2,400円相当なので、年会費を差し引いてもプラスになります。年間5,000ポイント以上獲得するなら十分元が取れる計算です。
ANAカードを申し込んだら、ANAマイレージクラブの会員番号を確認しておきましょう。カードが届いたら、カード表面に記載されている10桁のお客様番号がANAマイレージクラブの会員番号になります。この番号は、Vポイントをマイルに交換する際に必要になるので、スマホのメモアプリなどに保存しておくと便利です。
次にVポイントからANAマイルへの交換設定を行います。Vpassアプリまたはウェブサイトにログインし、「ポイント交換」メニューから「ANAマイレージクラブ」を選択します。初回は連携設定が必要なので、ANAマイレージクラブのお客様番号を入力します。連携が完了すれば、次回からはワンクリックで交換申請ができるようになります。
| ANAカードの種類 | 年会費 | 主な特典 |
|---|---|---|
| ANA一般カード | 初年度無料 2年目以降2,200円 |
Vポイント→マイル交換率60% 入会時1,000マイル |
| ANAゴールドカード | 15,400円 | マイル移行手数料無料 ボーナスマイル25% |
| ANAプラチナプレミアム | 96,800円 | ボーナスマイル50% プライオリティパス |
実際にANAカードを活用しているHさん(40代主婦)の例をご紹介します。Hさんは三井住友カード ゴールド(NL)で月10万円の積立を行い、年間12,000ポイント獲得しています。ANA一般カードを持っているため、60パーセント交換で7,200マイル獲得できます。ANAカードの年会費2,200円はかかりますが、貯まったマイルで年に一度、家族で沖縄旅行に行けるようになったそうです。マイルの価値を考えると、年会費は十分にペイできていると満足されています。
最後に注意点として、ANAマイルには有効期限があります。獲得してから36カ月(3年間)で失効してしまうので、定期的にマイル残高を確認し、計画的に特典航空券と交換することが大切です。せっかく貯めたマイルを無駄にしないよう、年に一度はマイル残高をチェックする習慣をつけましょう。
4-3. 積立設定・ポイント交換・マイル移行の実践的な操作ガイド
ここまで準備が整ったら、いよいよ実際の運用フェーズに入ります。毎月の積立は自動で実行されますが、ポイント交換やマイル移行は手動で行う必要があります。手順を間違えると交換率が下がったり、ポイントが失効したりするリスクがあるので、正しい手順をしっかり理解しておきましょう。
まず積立設定の確認方法です。SBI証券にログインし、「口座管理」→「積立設定照会」から現在の設定内容を確認できます。積立金額、積立日、決済方法(クレジットカード)、対象商品などが表示されます。設定内容に間違いがないか、定期的にチェックする習慣をつけましょう。特に年末年始や大型連休の前後は、積立日がずれることがあるので注意が必要です。
次にポイントの確認と交換です。三井住友カードのVポイントは、Vpassアプリまたはウェブサイトで確認できます。ポイントは通常、カード利用月の翌月10日頃に付与されます。たとえば1月分のクレカ積立ポイントは2月10日頃に付与されるイメージです。ポイントが付与されたら、好きなタイミングでANAマイルに交換できます。交換は1ポイント単位から可能ですが、まとまった数を一度に交換するほうが管理がしやすいでしょう。
💡 ポイント交換のベストタイミング
Vポイントには有効期限がありますが、通常は獲得月から2年間と比較的長めです。一方ANAマイルは3年間で失効するので、ポイントをマイルに交換するタイミングは重要です。おすすめは、年に2回(6月と12月など)にまとめて交換する方法です。こうすることで、マイルの有効期限管理がしやすくなり、失効リスクを減らせます。
実際の交換手順を詳しく説明します。Vpassアプリを開き、トップ画面の「ポイント」をタップします。現在のポイント残高が表示されるので、「ポイントを使う」→「マイル・ポイントに交換」→「ANAマイレージクラブ」と進みます。交換したいポイント数を入力し、「交換する」ボタンをタップします。確認画面が表示されるので、内容を確認して「確定」を押せば完了です。
交換申請後、ANAマイルへの反映には通常1週間から10日程度かかります。ANAマイレージクラブのウェブサイトまたはアプリで、マイル残高を確認できます。初回は少し不安かもしれませんが、一度経験すれば次からは簡単に行えるようになります。交換履歴もVpassアプリで確認できるので、「ちゃんと交換できたかな?」と心配な方は履歴をチェックしてみてください。
| タイミング | やること | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 毎月1日 | クレカ積立の実行 | SBI証券で買付履歴を確認 |
| 毎月10日頃 | Vポイント付与 | Vpassアプリでポイント残高確認 |
| 年2回程度 | ポイント→マイル交換 | 交換履歴とマイル残高を確認 |
| 必要な時 | 特典航空券への交換 | 有効期限の近いマイルから使う |
最後に、マイルを実際に使う段階について触れておきます。ANAの特典航空券は、ANAウェブサイトまたはアプリから予約できます。国内線なら片道5,000マイルから、国際線ならエコノミークラスで12,000マイルから交換可能です。繁忙期(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始など)は必要マイル数が増えるので、閑散期を狙うとお得です。
実際に運用しているIさん(50代自営業)の1年間のルーティンをご紹介します。Iさんは月10万円の積立を行い、毎月1日に自動で買付が実行されます。毎月10日頃にVpassアプリでポイント付与を確認し、6月と12月の年2回、まとめてANAマイルに交換しています。年間で約13,000マイル貯まるので、毎年夏に家族で北海道旅行に行くのが楽しみだそうです。仕組みを一度作ってしまえば、あとはほぼ自動でマイルが貯まっていくのが最大の魅力だとIさんは語っています。
第5章:新NISA×ANAマイル獲得時の注意点とよくある失敗例
5-1. クレカ積立ポイントが「ANAマイル移行可能ポイント」にならない理由
新NISAのクレカ積立でANAマイルを貯める際、多くの方が最初に戸惑うのが「クレカ積立で付与されるポイントは、ANAマイル移行可能ポイントとして付与されない」という事実です。これは三井住友カードの公式サイトにも明記されている重要なポイントなので、しっかり理解しておく必要があります。
まず「ANAマイル移行可能ポイント」と「通常のVポイント」の違いを説明します。三井住友カード発行のANAカードを普段の買い物で使った場合、200円につき1ポイントの「ANAマイル移行可能ポイント」が貯まります。このポイントは、年会費や移行手数料を支払うことで、1ポイント=1マイルの等価交換が可能です。一方、クレカ積立で付与されるのは「通常のVポイント」であり、こちらは最大でも60パーセント交換(1ポイント=0.6マイル)になります。
⚠️ 2つのVポイントの違い
ANAカードでの通常買い物で貯まる「ANAマイル移行可能ポイント」は1ポイント=1マイル交換可能(マイル移行手数料が必要な場合あり)。一方、クレカ積立で貯まる「通常のVポイント」は、ANAカード所有でも最大60パーセント交換です。同じVポイントでも種類が異なるので注意しましょう。
この仕組みを知らずに「ANAカードで積立すれば等価交換できる」と誤解している方が多いのですが、残念ながらそれは間違いです。たとえばANA VISAゴールドカードでSBI証券のクレカ積立を行った場合、還元率は0.5パーセントで、付与されるのは通常のVポイントです。これをANAマイルに交換する際は、やはり60パーセント交換になります。
では、なぜこのような区別があるのでしょうか。理由は、クレカ積立がカード会社にとって通常の加盟店手数料が発生しない取引だからです。通常のお店での買い物では、カード会社は加盟店から手数料を受け取り、その一部をポイントとして還元しています。しかしクレカ積立では、証券会社との特別な提携によるポイント付与なので、ポイントの種類や交換レートが通常と異なるのです。
| ポイントの種類 | 付与される場面 | ANAマイル交換率 |
|---|---|---|
| ANAマイル移行可能ポイント | ANAカードでの通常買い物 | 100%(1P=1マイル) |
| 通常のVポイント | クレカ積立、一般カード利用 | 60%(1P=0.6マイル) ※ANAカード所有時 |
この違いを理解せずに失敗したJさん(30代会社員)の例をご紹介します。Jさんは「ANAカードでクレカ積立すれば、ポイントが1対1でマイルになる」と思い込んでいました。しかし実際に交換してみると、10,000ポイントが6,000マイルにしかならず、期待していたほどマイルが貯まらなかったと落胆していました。事前に正しい情報を確認していれば、現実的な期待値を持てたはずです。
とはいえ、60パーセント交換でも十分にメリットはあります。投資をしながら自動的にマイルが貯まるという点では、他に類を見ない仕組みです。正しい知識を持って期待値を適切に設定すれば、満足度の高い運用ができます。過度な期待は禁物ですが、長期的な視点で取り組めば確実にメリットを享受できるでしょう。
5-2. 高還元を狙って高コスト商品を選ぶリスクと対策
新NISAでANAマイルを貯めることに夢中になるあまり、投資の本質を見失ってしまう方がいます。特に注意したいのが、ポイント還元率だけを見て、信託報酬の高い商品や不適切な投資商品を選んでしまうというケースです。これは本末転倒なので、しっかりとした判断基準を持ちましょう。
たとえば、一部の証券会社では高還元率のキャンペーンとして「特定の投資信託を購入すると通常の2倍のポイント付与」といった施策を行うことがあります。しかし、その対象商品の信託報酬が年率1.0パーセント以上と高額だった場合、長期的には損をする可能性が高いです。仮に還元率が2.0パーセントだったとしても、年率1.0パーセントの信託報酬が20年間かかり続ければ、トータルで大きなマイナスになります。
💡 信託報酬の影響を理解しよう
信託報酬年率0.1パーセントと1.0パーセントの商品を100万円で20年間運用した場合、0.9パーセントの差が複利で積み重なると、最終的に約18万円もの差が生まれます。一方、ポイント還元で得られるマイルは初年度だけです。長期投資では、信託報酬の低さが何よりも重要なのです。
新NISAのつみたて投資枠で選べる商品は、金融庁の基準をクリアした低コスト商品が中心です。具体的には「eMAXIS Slimシリーズ」「楽天・バンガードシリーズ」「ニッセイインデックスファンドシリーズ」などが人気です。これらの商品は信託報酬が年率0.05パーセントから0.2パーセント程度と非常に低く設定されており、長期投資に適しています。
| 商品名(例) | 信託報酬(年率) | おすすめ度 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.05775%程度 | ◎ |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372%程度 | ◎ |
| アクティブファンド(例) | 1.0~2.0% | △ |
失敗例として、Kさん(20代会社員)のケースをご紹介します。Kさんは「ポイント2倍キャンペーン」に惹かれて、信託報酬1.5パーセントのアクティブファンドを選んでしまいました。初年度は確かに多くのポイントを獲得できましたが、5年後に運用成績を確認したところ、信託報酬の高さが響いて、インデックスファンドを選んだ友人よりも運用成績が劣っていることに気づきました。Kさんは「目先のポイントに惑わされず、長期的な投資効率を重視すべきだった」と反省しています。
対策としては、商品を選ぶ際に必ず信託報酬を確認することです。目安として、つみたて投資枠で選べる商品なら年率0.2パーセント以下の商品を選ぶのが安全です。また、過去の運用実績やリスク指標も確認し、自分のリスク許容度に合った商品を選びましょう。ポイント還元はあくまで「おまけ」であり、本質は資産形成であることを忘れないでください。
5-3. ポイントプログラム改定・交換ルート変更への備え方
ポイントプログラムやマイル交換ルートは、カード会社や航空会社の経営判断によって予告なく変更されることがあります。実際、2026年1月にみずほマイレージクラブカード/ANAの新規発行が停止されたように、ルール変更のリスクは常に存在します。このような変更に備えて、柔軟な対応ができるようにしておくことが重要です。
まず、ポイントプログラムの改定情報は定期的にチェックしましょう。三井住友カードの公式サイトやVpassアプリでは、重要なお知らせが掲載されます。メール通知設定をオンにしておけば、改定情報を見逃すリスクを減らせます。また、ANAマイレージクラブの公式サイトでも、マイルプログラムの変更情報が発表されるので、年に数回は確認する習慣をつけましょう。
⚠️ 過去の主な改定事例
2024年には、楽天ポイントからANAマイルへの交換レートが一部条件で変更されました。また、2026年にはみずほルートの新規受付終了という大きな変更がありました。こうした変更は突然発表されることが多いので、複数の交換ルートを知っておくことがリスクヘッジになります。
次に、交換ルートの変更に備えた対策です。最も重要なのは、一つのルートに依存しすぎないことです。たとえばメインは三井住友ANAカードルート(60パーセント交換)を使いつつ、大和コネクト証券のセゾンカードルート(永久不滅ポイント経由)も選択肢として持っておくなど、複数の道を確保しておくと安心です。
また、ポイントやマイルを貯め込みすぎないことも大切です。Vポイントは有効期限が2年程度、ANAマイルは3年で失効します。大量に貯めてから一気に交換しようとすると、その間にルール変更があって交換レートが悪化するリスクがあります。年に2回程度、定期的にポイントをマイルに交換し、マイルも計画的に使っていくことをおすすめします。
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 交換レートの悪化 | 定期的に交換し、貯め込まない |
| 交換ルートの廃止 | 複数のルートを確保しておく |
| ポイントの失効 | 有効期限を管理し、早めに交換 |
| マイルの失効 | 計画的に特典航空券と交換 |
実際にルール変更に直面したLさん(40代主婦)の対応をご紹介します。Lさんはみずほルートを長年愛用していましたが、2026年の新規受付終了の知らせを受けて、すぐに三井住友ANAカードルートに切り替えました。幸い、既に三井住友カード ゴールド(NL)を持っていたので、追加でANA一般カードを発行するだけで済みました。Lさんは「一つの方法に頼りすぎず、常に代替案を持っておくことが大切だと学んだ」と語っています。
最後に、情報収集の重要性について触れておきます。ポイントやマイルに関する情報は、SNSやブログ、専門サイトで日々更新されています。特にマイラー向けの情報サイトでは、ルール変更の速報や対策方法が詳しく解説されています。こうした情報源を定期的にチェックすることで、変化にいち早く対応できるようになります。
ポイントプログラムやマイル交換ルートの変更は避けられないリスクですが、正しい知識と柔軟な対応力があれば、十分に乗り越えられます。常にアンテナを張り、情報をアップデートし続けることが、長期的にマイルを貯め続けるための秘訣です。変化を恐れず、前向きに対応していきましょう。
まとめ|新NISAでANAマイルを賢く貯めるための実践チェックリスト
ここまで、新NISAでANAマイルを最大化する方法について詳しく解説してきました。投資をしながら自動的にマイルが貯まるこの仕組みは、資産形成と旅行の夢を同時に叶える画期的な方法です。正しい知識と適切な設定さえあれば、誰でも今日から始められます。
重要なポイントをおさらいしましょう。まず、SBI証券と三井住友カード(ゴールドNL以上)の組み合わせが最も効率的です。クレカ積立で貯まったVポイントを、ANAカード経由で60パーセント交換することで、年間数千マイルから1万マイル以上を獲得できます。月10万円の積立なら年間7,200マイル以上が現実的に狙えるので、毎年国内旅行を楽しめるレベルです。
ただし、マイル獲得はあくまで「おまけ」であり、投資の本質は長期的な資産形成であることを忘れないでください。信託報酬の低い優良な商品を選び、無理のない金額で積立を続けることが何よりも大切です。ポイント還元率だけに目を奪われず、トータルでの運用効率を常に意識しましょう。
実践チェックリスト
✓ SBI証券でNISA口座を開設
✓ 三井住友カード(ゴールドNL以上)を発行
✓ ANAカード(一般カード以上)を所有
✓ クレカ積立を月1万円以上で設定
✓ 信託報酬0.2%以下の商品を選択
✓ 年2回、VポイントをANAマイルに交換
✓ マイルの有効期限を管理し、計画的に使用
最後に、皆さんに伝えたいメッセージがあります。新NISAは20年、30年という長期の資産形成の仕組みです。その過程で毎年マイルが貯まり、家族との旅行や大切な人へのプレゼントに使えるとしたら、それはとても豊かな人生ではないでしょうか。完璧を目指す必要はありません。まずは少額から始めて、徐々に金額を増やしていけば大丈夫です。
投資には元本割れのリスクがありますが、長期・分散・積立の原則を守れば、リスクを抑えながら資産を増やせる可能性が高まります。そして同時に、毎年確実にマイルが貯まっていく喜びも味わえます。あなたも今日から、未来の旅行を楽しみに、資産形成の第一歩を踏み出してみませんか?

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