つみたてNISAとiDeCoの違いを理解していますか?本記事では節税しながら資産を増やす5つのポイントを初心者向けにわかりやすく解説します。
目次(クリックで各章へジャンプ)
第1章:併用を考え始めたきっかけ

僕が「つみたてNISA」だけでなく「iDeCo」にも興味を持ち始めたのは、将来の年金不安がきっかけでした。毎月しっかり積み立てているけれど、本当にこれだけで老後に間に合うのか?という漠然とした不安が、ふと頭をよぎったんです。
それまでは「投資=つみたてNISAだけで十分」と思っていました。でもSNSやYouTubeなどで「iDeCoもやってる」「節税になる」っていう情報を目にすることが増えて、気になって調べてみると意外とメリットが大きいことに驚きました。
特に同僚が「iDeCoやると年末調整でお金が戻ってくる」と話していたのが印象的でした。iDeCoって、今の節税にもなって、将来の備えにもなるって…もしかして一番コスパいいのでは?と感じたんです。
そこから「併用した方が得なんじゃないか?」という疑問が生まれました。今回はその素朴な疑問に対して、自分の体験も踏まえながら掘り下げてみようと思います。
|
第2章:つみたてNISAとiDeCoの違い
つみたてNISAとiDeCoは、どちらも国が用意した税制優遇のある制度ですが、目的や使い方には大きな違いがあります。まず、つみたてNISAは「資産形成のための投資支援」が目的で、年間120万円まで投資でき、その運用益が非課税になります。しかも、いつでも引き出すことができるため、ライフイベントに合わせた柔軟な使い方が可能です。
一方で、iDeCoは「老後資金のための年金制度」に近い仕組みです。掛金が全額所得控除になるため、毎年の所得税・住民税を抑えることができます。特に所得の多い人ほど節税効果を実感しやすい制度です。
また、iDeCoには金融機関によって異なる手数料がかかる点も注意が必要です。つみたてNISAは基本的に手数料無料で運用できますが、iDeCoは加入時・運用中・給付時にコストが発生することがあります。
こうして比較してみると、つみたてNISAは「自由度の高い積立投資」、iDeCoは「節税をしながら将来に備える制度」として役割が異なることがわかります。目的に応じて、うまく使い分けるのがポイントです。
項目 | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|
利益の扱い | 非課税 | 非課税 |
掛金の所得控除 | なし | あり(全額控除) |
引き出し可能時期 | いつでも可 | 原則60歳以降 |
年間投資上限額 | 120万円 | 14.4万〜81.6万円(職業による) |
手数料 | 基本無料 | 加入・維持・給付で手数料あり |
|
第3章:併用のメリットとは?
つみたてNISAとiDeCoを併用することには、多くのメリットがあります。ひとつ目は、それぞれの制度の「非課税」と「節税」という特徴を同時に活かせる点です。つみたてNISAでは運用益が非課税になるため、利益を最大限手元に残すことができます。一方、iDeCoでは掛金が全額所得控除になるため、毎年の税負担を軽減できます。
この2つを併せて利用することで、現在の節税効果と将来の資産形成をバランスよく実現することができます。しかもiDeCoは、60歳以降に年金のような形で受け取ることができるため、公的年金だけでは不安な老後に備える手段としても有効です。
また、投資先を分散するという観点でも併用は有効です。つみたてNISAでは毎月一定額をリスク分散しながら積み立て、iDeCoではより長期的な視点で運用できる商品を選ぶなど、目的に応じた商品選びができます。
併用することで、ただ投資を「やる」だけでなく、「目的を分けて戦略的に使い分ける」ことができるのです。収入やライフステージに応じて、2つの制度をうまく活用していくことが資産形成の近道になります。
第4章:併用する際の注意点
つみたてNISAとiDeCoは併用することで大きなメリットがありますが、注意すべき点もいくつかあります。特に大きな違いとして、「資金の流動性」が挙げられます。つみたてNISAはいつでも資金を引き出せますが、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。そのため、生活費や急な出費への対応を考えると、iDeCoに偏りすぎないようバランスが重要です。
また、iDeCoは金融機関によって運用商品や手数料が異なります。商品ラインナップが少なかったり、信託報酬が高い商品ばかりのところを選んでしまうと、長期的な資産形成に不利になることも。必ず事前に取り扱い商品や手数料体系を確認しておきましょう。
さらに、iDeCoの掛金は変更ができるとはいえ、頻繁な変更は煩雑です。将来のライフイベント(結婚、出産、住宅購入など)を考慮したうえで、無理のない掛金設定にすることが求められます。
税制面では、iDeCoの控除対象になる所得が少ない場合、期待したほどの節税効果を得られないケースもあります。収入が少ない年や働き方の変化も想定しておくと安心です。
このように、併用には計画性が求められます。目先の節税メリットだけで判断せず、将来の資金計画も含めた設計を意識しましょう。
第5章:僕の併用スタイルと今後の方針
実際に僕が実践しているのは、「つみたてNISAを中心に据えつつ、iDeCoで老後資金を積み立てる」という併用スタイルです。具体的には、つみたてNISAではS&P500連動のインデックスファンドに月5万円を投資し、将来的な資産成長を狙っています。
一方、iDeCoでは控除を最大限活かすために、月2万円程度を拠出しています。こちらは基本的にリバランスを年1回だけ見直し、コストの安い全世界株式型ファンドを選んでいます。手間をかけず、ほったらかしで続けられるのが僕にとっての重要ポイントです。
この併用によって、「今」と「老後」の両方にバランスよく備えることができていると感じます。生活資金は手元にしっかり残しながら、将来の安心感も得られる。精神的にも経済的にも安定感が増しました。
これからもこのスタイルをベースに、ライフステージに応じて柔軟に調整していく予定です。たとえば子育て期にはiDeCoの拠出を一時的に減らしたり、余裕があるときはつみたてNISAを増額したり。制度を知り、使いこなすことで、自分に合った投資スタイルが作れると実感しています。
コメント